|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。
フルミスト (FluMist) は鼻の中へ吹き付ける、噴霧型のインフルエンザ生ワクチン (Live Attenuated Influenza Vaccine: LAIV) である。 弱毒化したインフルエンザウイルスを直接鼻腔内に噴霧することで、インフルエンザ疑似感染状態をつくり免疫を誘導する。また低温馴化(後述)されており低温でなければ効果的に増殖できないため、鼻腔内で増殖に手間取っている間に免疫される。 通常インフルエンザウイルスは鼻腔から侵入するので、その場所に直接免疫をつけることで発症予防効果が高い。鼻腔内において分泌型IgAを誘導することで、インフルエンザウイルスの侵入そのものを阻害できる。さらに全身の粘膜へ分泌型IgA抗体の誘導し、防御する〔http://idsc.nih.go.jp/training/20kanri/pdf/Sep.18_7.pdf 経鼻粘膜投与型インフルエンザワクチンの開発 国立感染症研究所感染病理部 長谷川秀樹(平成20年9月18日)。〕また、自然感染に近いため、CD8陽性T細胞を誘導〔Annual vaccination against influenza virus hampers development of virus-specific CD8⁺ T cell immunity in children. (PubMed) 〕することにより、ウイルス株が違っていても、重症化を防ぐ可能性がある。 == フルミストの特徴 == FluMist Quadrivalentのインフルエンザ株は、 # 低温馴化 (CA: cold-adapted) #:摂氏25度で効率的に複製するウイルス株である(この温度では、通常の野生株ウイルスの複製は制限される)。 # 温度感受性化 (TS: temperature-sensitive) #:多くの野生株ウイルスが効率的に複製できる温度(B型ウイルスにおいては、摂氏37度、A型ウイルスにおいては、39度)ではこのウイルスの複製が制限を受ける。 # 弱体化 (ATT: attenuated) #:ヒト-インフルエンザ感染モデルであるフェレットにおいて、古典的インフルエンザ様症状を発症させない。 という処理がなされている。 このウイルス株は臨床試験において、ウイルスが先祖がえりして病原性を回復する事は無かった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フルミスト」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|