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フロン類(フロンるい)は、炭素と水素の他、フッ素や塩素や臭素などハロゲンを多く含む化合物の総称。場合によって指す物質の範囲は異なる〔「特定製品に係るフロン類の回収及び破壊の実施の確保等に関する法律」では、「クロロフルオロカーボン及びハイドロクロロフルオロカーボンのうち特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律第二条第一項に規定する特定物質であるもの並びに地球温暖化対策の推進に関する法律第二条第三項第四号に掲げる物質」と定義される。「特定製品に係るフロン類の回収及び破壊の実施の確保等に関する法律施行規則」では、クロロフルオロカーボン・ハイドロクロロフルオロカーボン・ハイドロフルオロカーボンがあげられている〕。 冷媒や溶剤として20世紀中盤に大量に使用されたが、オゾン層破壊の原因物質ならびに温室効果ガスであることが明らかとなり、今日では様々な条約・法律によって使用には大幅な制限がかけられている。 フロンという呼び方は、日本でつけられた俗称である。日本以外ではデュポン社の商品名であり商標のフレオン (freon) で呼ばれることが多い。 == 分類 == 狭義の「フロン」は炭素・フッ素・塩素のみからなるクロロフルオロカーボン (CFC) を指すが、塩素を含まないフルオロカーボン (FC) や、水素を含むハイドロクロロフルオロカーボン (HCFC) およびハイドロフルオロカーボン (HFC)、臭素を含むハロンも含める場合がある。 オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書に掲載された一連の物質を指して「フロン類」という言葉が使用される場合もある。具体的な物質についてはオゾン破壊係数を参照。 フロン類は ISO 817〔ISO 817:2005 Refrigerants -- Designation system 〕 で定められた冷媒番号が付されている。冷媒番号は一般に、Refrigerant(冷媒)の頭文字Rで始まり、Rの次に2から4桁の数字と英添え字で表される。冷媒の種類が具体的に知られている場合であればRの代わりに、その物質の名称を付してから冷媒番号を表記する。 たとえば、冷媒番号R12のジクロロジフルオロメタン CCl2F2 は CFC-12、冷媒番号R115のクロロペンタフルオロエタン C2F5Cl は CFC-115 となる。 特定フロンとは、モントリオール議定書で特にオゾン層破壊に影響が強いとされたフロン類を指す。当初は CFC-11、CFC-12、CFC-113、CFC-114、CFC-115 の5種類であった〔http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=1910〕が、1992年に15種類に増やされた〔『フロン低減への取り組み』独立行政法人環境再生保全機構〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フロン類」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Chlorofluorocarbon 」があります。 スポンサード リンク
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