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フレドリック・ジェイムスン(''Fredric Jameson'' 、1934年4月14日 - )はアメリカ合衆国オハイオ州クリーブランド出身の思想家・フランス文学研究者であり、マルクス主義文芸批評を展開している。イェール大学でアウエルバッハの指導を受け学位を取得した後に、いくつかの大学を経て、現在はデューク大学で講義をおこなっている。 主にデリダ等のポストモダニズム的な論調を示す現代思想、ないし「フォト・リアリズム」や「批判的地域主義」といったポストモダンアートを徹底的に批判していることで知られる。初期著作ではジャン=ポール・サルトルの再評価を行なうが、近年ではアドルノやホルクハイマーの影響も深く、しばしばベンヤミンの批評との類似性が指摘される。しかし、一貫して流れている思想はカール・マルクスの影響である。柄谷行人の『日本近代文学の起源』が英訳された際に、序文を書いた。 == 著作 == === 単著 === *''Sartre: the Origins of a Style'', (Yale University Press, 1961). :三宅芳夫・太田晋・谷岡健彦・松本徹臣・水溜真由美・近藤弘幸訳『サルトル――回帰する唯物論』(論創社, 1999年) *''Marxism and Form: Twentieth-century Dialectical Theories of Literature'', (Princeton University Press, 1971). :荒川幾男ほか訳『弁証法的批評の冒険――マルクス主義と形式』(晶文社, 1980年) *''The Prison-house of Language: A Critical Account of Structuralism and Russian Formalis'', (Princeton University Press, 1972). :川口喬一訳『言語の牢獄――構造主義とロシア・フォルマリズム』(法政大学出版局, 1988年) *''Fables of Aggression: Wyndham Lewis, the Modernist as Fascist'', (University of California Press, 1979). *''The Political Unconscious: Narrative as a Socially Symbolic Act'', (Cornell University Press, 1981). :大橋洋一・木村茂雄・太田耕人訳『政治的無意識――社会的象徴行為としての物語』(平凡社, 1989年) *''The Ideologies of Theory: Essays 1971-1986'', 2 vols., (Routledge, 1988). :鈴木聡・篠崎実・後藤和彦訳『のちに生まれる者へ――ポストモダニズム批判への途1971-1986』(紀伊國屋書店, 1993年) *''Signatures of the Visible'', (Routledge, 1990). :『目に見えるものの署名――ジェイムソン映画論』、椎名美智・武田ちあき・末廣幹訳、法政大学出版局、2015年 *''Late Marxism: Adorno, or, the Persistence of the Dialectic'', (Verso, 1990). :『アドルノ――後期マルクス主義と弁証法』、加藤雅之・大河内昌・箭川修・齋藤靖訳、論創社、2013年 *''Postmodernism, or, the Cultural Logic of Late Capitalism'', (Verso, 1991). *''The Geopolitical Aesthetic: Cinema and Space in the World System'', (Indiana University Press, 1992). *''The Seeds of Time'', (Columbia University Press, 1994). :松浦俊輔・小野木明恵訳『時間の種子――ポストモダンと冷戦以後のユートピア』(青土社, 1998年) *''Brecht and Method'', (Verso, 1998). *''The Cultural Turn: Selected Writings on the Postmodern, 1983-1998'', (Verso, 1998). :合庭惇・河野真太郎・秦邦生訳『カルチュラル・ターン』(作品社, 2006年) *''A Singular Modernity: Essay on the Ontology of the Present'', (Verso, 2002). :久我和巳・斉藤悦子・滝沢正彦訳『近代という不思議――現在の存在論についての試論』(こぶし書房, 2005年) *''Archaeologies of the future: the desire called utopia andother science fictions'', Verso, 2007. :『未来の考古学(1)ユートピアという名の欲望』、秦邦生訳、2011年 :『未来の考古学(2)思想の達しうる限り』、秦邦生・河野真太郎・大貫隆史訳、2012年 *''The modernist papers'', Verso, 2007. *''Valences of the dialectic'', Verso, 2009. *''The Hegel variations: on the Phenomenology of spirit'', Verso, 2010. :『ヘーゲル変奏――『精神の現象学』をめぐる11章』、長原豊訳、青土社、2011年 *''Representing Capital: a commentary on volume one'', Verso, 2011. :『21世紀に、資本論をいかによむべきか?』、野尻英一訳、作品社、2015年 *''The antinomies of realism'', Verso, 2013. 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フレドリック・ジェイムソン」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Fredric Jameson 」があります。 スポンサード リンク
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