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フロア型(フロアがた)は、スピーカーシステムのエンクロージャー形状の一種。 ==概要== 床面に台、あるいは脚足を介して設置されるようにしたスピーカーである〔スピーカー&エンクロージャー百科 誠文堂新光社 P.51 ISBN-4-416-17909-X〕。スピーカーを直接に床に設置するものであり、その向かいの椅子に座って鑑賞することを想定したものである。スピーカーユニットもこれを想定して設置されるから、高さは少なくとも椅子に座った人間の背丈程度である。中にはさらに巨大なものもある。幅が狭く全高が普通のフロア型より高いのはトールボーイ型と言われる。これもフロア型に含まれるが、現在では独立したジャンルと見なされることも多い。これについては別項目で記述する。 かつては主流の方式であり、今日でも一部の高級スピーカーシステムで使われている。筐体が大きい方がスピーカーユニットも大きいものをつけられる。これは特に低音域の再生に於いて有利とされる。それ以外の点でも、様々なユニットの配置に自由度もある。またスケール感も小型に比べて遙かに出やすい。平面コンデンサ型のスピーカの場合、音量を得るためには大きな面積が必要なため、フロア型にならざるを得ない、と言う面もある。いずれにせよ、出来る限りの要求に応え、出来る限りのものを作ると、フロア型の大型機となる、というのは一つの傾向である。そのため、各メーカーの最高機種、いわゆるフラッグシップ機種は往々にしてフロア型である。 欠点としては、かさばるために設置の自由度が低いこと、どうしても大きい部屋が必要なこと、重量も相当なものになるので、床のしっかりしていることなど部屋そのものへの要求も多くなる。小音量では十分な聴感が得られない例もある。特に最近では高級機種しか残っていないせいもあり、たとえばある解説書ではフロア型を導入する場合の目安として「予算は最初から100万円以上、設置スペースも専用室で12畳分」を最低レベルの要求としている〔上田 (2009) 、p.48〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フロア型」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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