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フロイド・ローズ(英語名:Floyd Rose)は、ギタリストでエンジニアのフロイド・D・ローズ氏が考案したビブラート・ユニット。1977年に開発され、1980年代の初頭からエドワード・ヴァン・ヘイレン、ニール・ショーン、ブラッド・ギルス、ジョー・サトリアーニ、スティーヴ・ヴァイらの使用によって爆発的な人気となった。大きな音程の可変幅とチューニングの安定性で知られる。ギター界の最も革新的な技術のひとつと見なされる事も多く、今日でもエレクトリック・ギターのブリッジとして非常に良く見られるユニットである。 == 歴史 == ローズ氏はジミ・ヘンドリクスやディープ・パープルにインスパイアされたロックを演奏するギタリストであったが、昼間の仕事は宝飾品の職人であり、鉄工用の道具と知識を持っていた。同時代のギタリストの常としてシンクロナイズド・トレモロの不安定さに悩んでいた彼は1976年よりこの機構の製作に取り組んでおり、初期のユニットは自身がガレージで製作していた手作りのものであった。 彼の発明はすぐさま影響力のあるギタリストの注目を浴び、初期型ユニットのシリアル番号「1」はエドワード・ヴァン・ヘイレン、「2」はニール・ショーン 、「3」はブラッド・ギルス〔に渡っている。スティーヴ・ヴァイもこれを入手した。 ローズ氏は1979年には特許を取得した〔 - bridge mechanism patent;〕。その後、前述のミュージシャンの影響による人気と需要の高まりに応じ、アメリカ市場向けは1982年にKramer Guitarsに販売が委託された(実際の生産はドイツSchaller社)。また、日本市場向けは1983年、既に前年から独自に類似品を「FRT-1」という品番で製造・販売していたフェルナンデスに生産が委託され、「FRT-3」という品番で販売された。 その後、ナット部の規格が制定され、弦をロックしたままでもチューニングの微調整ができるファイン・チューナーを搭載したモデルが登場する。初期「FRT-4」はツマミの位置がサドルに近く、演奏中に手がツマミに触れてしまう難点があったが、後にツマミの位置をサドルから離したモデルが登場し、これが弦をロックする種類のトレモロ・ユニットのスタンダードとなった。これらのタイプについて、日本国内ではフェルナンデスが「FRT-5」「FRT-7」という品番で販売していた(現在は“Floyd Rose Original”として販売)。 人気急増の為、他各社は同様なユニットを開発し、特許侵害を犯す事となった。実際にKahler社は1億ドルの損害賠償の訴えを起こされている〔http://www.plainsite.org/flashlight/case.html?id=1797989〕。そのため、ローズ氏とKramer社は他社へのライセンス生産を許諾する契約を行い、各社からライセンス品が製造・販売されるようになった。Kramer社との契約は1991年を持って終了、以降アメリカ市場ではフェンダー社が販売を行っている。日本ではESP社。 2005年に特許は時間切れで失効し、一部のライセンス品は安価になった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フロイド・ローズ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Floyd Rose 」があります。 スポンサード リンク
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