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ブックモビル : ミニ英和和英辞書
ブックモビル[びる]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

ビル : [びる]
 【名詞】 1. (abbr) building 2. bill 3. (P), (n) (abbr) building/bill

ブックモビル ( リダイレクト:移動図書館 ) : ウィキペディア日本語版
移動図書館[いどうとしょかん]

移動図書館(いどうとしょかん)とは、書籍などの資料と職員を載せた自動車などを利用して図書館を利用しにくい地域の人のために各地を巡回して図書館のサービスを提供する仕組みである。
英語では移動手段として自動車が用いられることが多いことからbookmobile(BMと略称される)あるいはmobile libraryと呼ばれている。日本ではこれを直訳して自動車図書館あるいは自動車文庫とも呼ばれている。
多くの場合、自動車が用いられるが船〔ノルウェーやスウェーデンに船を用いた移動図書館がある。日本では広島県立図書館が文化船「ひまわり」を1962年に就航させている(1981年に廃止)。〕が用いられることもある。また列車を用いたものもあり、自動車の普及する1930年代以前には馬車が用いられていた。
日本の公立図書館は法律によってこのサービス提供に努めるよう定められている〔図書館法第3条は「図書館は、図書館奉仕のため、土地の事情及び一般公衆の希望にそい、更に学校教育を援助し得るように留意し、おおむね左の各号に掲げる事項の実施に努めなければならない」と規定し、その第5項に「分館、閲覧所、配本所等を設置し、及び自動車文庫、貸出文庫の巡回を行うこと」としている。〕。しかし現状は分館の設置が進んだことやその他諸般の事情により減少傾向にある。
類似概念を表す言葉として巡回文庫貸出文庫といったものがあるが、それらとは提供されるサービスの幅において違いがある。すなわち貸出文庫は団体貸出の一形態であり、巡回文庫は貸出文庫の一種と言える。それに対して移動図書館は個人への貸し出しを中心にしている点に特徴がある。ただ実際には巡回図書館といった言葉もあり、それほど厳密に使い分けはされてはいない。
== 歴史 ==
世界初の移動図書館は19世紀中ごろ誕生したものと思われるが判然としない。ただ馬車に図書を積んだイギリスのウォリーントン職工学校の巡回図書館の銅版画が残されており、これが最初とされている〔森崎震二編著『いま図書館では』(草土文化、1977年)、24ページ。なお同書5ページの口絵にはウォリーントン職工学校の巡回図書館の銅版画が掲載されている。〕。
アメリカ合衆国で最初の移動図書館は、1905年メリーランド州のワシントン郡立図書館で''Mary Lemist Titcomb''(1857年 - 1932年)によって始められたとされている。その後、同様の取り組みが散見される。しかしそれらはあくまで補完的なものと認識されていた。移動図書館の効用が広く知られるようになったのは、1940年代以降のことである。
ドイツでは1929年ドレスデンで確立されたとされている。
このような諸外国での動きを日本の図書館界が知らないはずはないのだが導入には至らなかった〔森崎震二編著『いま図書館では』(草土文化、1977年)によれば、「娯楽書中心の電車図書館」(『時事新報1911年12月22日)や「アラバマ州で自動車図書館が大流行」(『都新聞1912年1月19日)といった記事を根拠として例示している。〕。
日本で初めての移動図書館は、1948年7月、高知県立図書館で始められた「自動車文庫」である。次いで同年12月には鹿児島県立図書館が開始し、そして1949年8月、千葉県立図書館が進駐軍から払い下げを受けた四輪駆動車を改造した自動車で始めた「訪問図書館ひかり号」が走り始めている。従来、千葉県立図書館の「訪問図書館ひかり号」が日本で最初の移動図書館とされてきた〔図書館情報学ハンドブック編集委員会編1999年 など〕。しかし、図書館用語辞典編集委員会編『最新図書館用語大辞典』柏書房(2004年)は「日本で本格的に自動車図書館が走り出したのは、1948年高知・鹿児島県立図書館が最初で、次いで千葉県立図書館」としている。ただし日本において「移動図書館ブームの先駆けを作った」〔図書館情報学ハンドブック編集委員会編、1999、p.718〕として高く評価されているのは、千葉県立図書館の「訪問図書館ひかり号」である〔日本図書館協会編、1990、p.77〕。
この「訪問図書館ひかり号」は、3週間ごとに県内各地に設けられたステーション(停留所)を巡回し、ステーションマスター(連絡人)のもとに図書を預けていき、利用者はステーションマスターのもとを訪れて借り出すようになっていた。この方式は他の都道府県の図書館でも踏襲され、1953年に始められた東京都の「むらさき号」も同様のシステムであった。
個人で移動図書館を運営していた例もある。その第一人者が環境保護活動の一環として書籍『百年の愚行』を全国の図書館に蔵書してもらうように交渉する旅をしながら自らも図書館となって全国を巡り、「じてんしゃ図書館」を走らせた土居一洋である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Bookmobile 」があります。




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