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ブドウ菌 ( リダイレクト:ブドウ球菌 ) : ウィキペディア日本語版 | ブドウ球菌[ぶどうきゅうきん]
ブドウ球菌(ブドウきゅうきん)とは、ブドウ球菌属(''Staphylococcus''属)に属するグラム陽性球菌である真正細菌の総称。 一つ一つの球菌が不規則に配列した集合体(クラスター)を作りながら増殖し、光学顕微鏡下で観察すると「ブドウの房」のように見えるため、もう一つのグラム陽性球菌のグループである連鎖球菌(直鎖状に配列する)との対比から「ブドウ球菌」と名付けられた。属名の''Staphyloccocus''も、ラテン語で「ブドウの房」を意味する''staphylo-''と、球菌を意味する''coccus''(元は「(穀物の)粒」や「木の実」の意)に由来する。 元来「ブドウ球菌」とは、細菌が発見されて間もない、分類法が整理されていない頃に細菌の形態および配列から名付けられた名称である。このため''Staphylococcus''属以外でも、クラスターを形成することがある''Micrococcus''属などを含めて広義に「ブドウ球菌」 (staphylococcus) と呼ばれていた。本項目では、ブドウ球菌属に属する細菌全般(''Staphylococcus'' sp.)を解説する。 == 特徴 == ブドウ球菌は、直径 1µm程度のグラム陽性球菌で、ブドウの房状の不規則な配列をする、通性嫌気性の有機栄養菌である。生化学的には、カタラーゼ陽性(カタラーゼ酵素を有すること)と、ブドウ糖を嫌気的に発酵する性質から、他の代表的なグラム陽性球菌と鑑別される。多くの菌種は耐塩性であり10%食塩濃度下でも増殖可能である。35〜40℃でよく生育し、寒天培地で培養すると、菌種によっては黄色〜ピンクのさまざまな色調の不溶性の色素を産生するものがあり、コロニーは白色、レモン色、橙色、ピンクなどさまざまな色を示す。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ブドウ球菌」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Staphylococcus 」があります。
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