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ブニェヴァツ人[ぶにぇう゛ぁつじん]
ブニェヴァツ人(ブニェヴァツ語・クロアチア語・セルビア語:、ハンガリー語:)は、セルビア・ヴォイヴォディナのバチュカ地方、およびハンガリー南部のバーチ・キシュクン県、特にバヤ(Baja)に居住する南スラヴ人の民族集団である。16世紀から17世紀にかけてヘルツェゴヴィナ地方からダルマチア地方、そしてリカ(Lika)、バチュカへと移住したものと考えられている。これらの地域(こんにちのボスニア・ヘルツェゴヴィナおよびクロアチア)に住む、ブニェヴァツ人の起源と考えられる人々は、独自の地域的・民族的アイデンティティを保持しつつ、自らの属する民族は「クロアチア人」と考えている。セルビアに住むブニェヴァツ人らは、自らの民族認識を「ブニェヴァツ人」、「クロアチア人」あるいは「ユーゴスラビア人」としている。 ブニェヴァツ人の大部分はカトリック教徒であり、シュト方言のイ方言に属する言語を話す。この言語には特徴的な古風な表現が残っている等の特徴があり、「ブニェヴァツ語」あるいは「ブニェヴァツ方言」と呼ばれる。18世紀から19世紀ごろは、ブニェヴァツ人はバチュカ北部で一定規模の民族集団を築き上げていたが、後にその多くがハンガリー人に同化され、またその他の者でもセルビア人やクロアチア人としての民族自認を持つ者もいる。 == 呼称 ==
ブニェヴァツ人の語源に関しては複数の説がある。最も有力な説としては、ブニェヴァツ人の故地と考えられるヘルツェゴヴィナ中部を流れるブナ川(Buna)に由来するというものである。この説はマリヤン・ラノソヴィッチ()が提唱し、ヴーク・カラジッチやルドルフ・ホルヴァト(Rudolf Horvat)、イヴァン・イヴァニッチ()、イヴァン・アントノヴィッチ()、イヴァーニ・イシュトゥヴァーン()、ミヨ・マンディッチ()などがこの説を支持している。このほかの説として、ダルマチア地方に古くからある石造りの家「ブニャ(Bunja)」に由来するというものがある。 ブニェヴァツ人はブニェヴァツ語ではブニェヴツィ(、発音は)と呼ばれる。これはクロアチア語()およびセルビア語()でも同様であり、またこの他の言語ではハンガリー語でブニェヴァーツォク()、ドイツ語でブニェヴァッツェン()と呼ばれる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ブニェヴァツ人」の詳細全文を読む
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