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ブラジルボク(伯剌西爾木、学名''Caesalpinia echinata'')はマメ科ジャケツイバラ亜科〔クロンキスト体系ではジャケツイバラ科とする。〕の常緑高木。別名をフェルナンブコ、ペルナンブコ、パウ・ブラジル。以前は染料に用いられた。材が硬いため、現在もヴァイオリン属の楽器の弓材として用いられる。原産地は南アメリカブラジル東部。1540年にポルトガル人によってはじめて報告された。 ブラジルの名は「赤い木」の意味で、ヨーロッパで染料として用いられたインド原産のスオウのポルトガル名による。外見と用途が似ていたため、ポルトガル人によって本種もブラジルと呼ばれるようになった。ブラジルの国号は本種に由来する。 心材から紅色色素(ブラジリン)が得られる。これを染料として用いた。かつてはブラジルの主産品であったが、化学染料の登場によって廃れた。しかし18世紀にフランスのフランソワ・トゥルテがこの心材が持つ振動減衰性の低さに着目し、弦楽器の弓に最良の材料であるとして採用すると、その後も需要は高止まりした。ペルナンブコ(フェルナンブコ)とは弦楽器業界におけるブラジルボクの心材の通称である。 ブラジルボクは過度の伐採により絶滅の恐れがあるため、IUCNに絶滅危惧種として登録されている。また2007年6月にハーグで開かれたワシントン条約締約国会議においてブラジルボクは同条約附属書IIに記載されることになった。 代替材料として様々な試みが行われてきたが〔Materials for Violin Bows - What are the Alternatives for Pernambuco? - マックスプランク研究所の研究発表〕、同じブラジル産の熱帯雨林材であるマサランデュバ (''Manilkara bidentata'', Balatá〔これを弦楽器業界ではブラジルウッドとも称するが、近縁関係にないビワモドキ亜網カキノキ目アカテツ科のマサランデュバを、ブラジルウッドと称するのはかなり問題がある。〕)などの他、最近では繊維強化プラスチック(FRP)、カーボンファイバー、グラスファイバーなど人工繊維製弓の改良も進んでいる。 File:Paubrasil6.jpg|花 File:Caesalpinia echinata leaves.jpg|葉 File:Paubrasil.jpg|突起のある幹 ==参考文献== 〔 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ブラジルボク」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Caesalpinia echinata 」があります。 スポンサード リンク
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