|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。
ブラッドタイプ・ハラスメント(通称:ブラハラもしくはケツハラ〔秋の3部コラボ企画 - わかやま新報 Staff Blog〕)とは、血液型(特にABO式血液型)によって人物の性格を判断し、相手を不快や不安な状態にさせる言動のことである。血液型を意味する「」と、嫌がらせを意味する「」を組み合わせた言葉である〔海外記事を紹介するNewSphereでは血液型に対する海外メディアの反応 を紹介した上で「海外では血液型と性格を結びつけることはないためか、日本のこうした慣習は新鮮なようだ」としている。その他の海外メディアも日本の奇妙(weird)な習慣として血液型性格診断を論じている(米NYタイムズ記事 、英BBC記事 )。よって血液型と性格の関連性や、それを起因とする嫌がらせは日本独自の概念とされる〕。 == 問題の背景 == 日本、韓国、台湾など一部の国では血液型性格分類が存在するが、血液型と性格の関連性は科学的に否定されていると言って良い〔学者による、十分な数の標本集団で、十分管理された統計においては、複数年にわたって特定の血液型と特定の性格に明確な関連性を示すデータは得られていない。血液型性格分類に対するステレオタイプを持つ被験者だけ、またはある年だけ見ると相関性が見られることもまれにあるが、同一調査を長期に渡って行うと逆方向の相関となる可能性もある。もしも長期に渡ってコンスタントに一定方向の相関が見られるならば、明らかに相関があると言えるのだが、そのようなデータは出てきていない。 *山崎賢治&坂元章(1992) 「血液型ステレオタイプによる自己成就現象~全国調査の時系列分析~」『日本社会心理学会第33回大会発表論文集』 - 血液型性格関連説が社会的に広まり始めたころから数年後の1978年を起点に1988年まで、日本人延べ32,347人の自己評価による性格の経年変化を調べ、自己評価の性格がステレオタイプに沿ったものへとより強化される傾向があることを示した。ただし最も大きな偏りを示した項目でも大量のデータでないと有意味とされない程度の微弱なものであった。 *武藤浩二・長島雅浩他(2012)「教員養成課程における科学リテラシー構築に向けた疑似科学の実証的批判的研究 」『2011年度科研費研究成果報告書』 - 山崎賢治・坂元章(1992)は1978年から1988年までの11年間に毎年約3,000人(延べ32,347人)を解析したものであるが、このデータを2000年代にまで拡張して解析しても、同様の結果が出ることが判明した(詳細な人数・年数は報告書には未掲載)。 *山岡重行(2001)「第二夜 血液型性格診断に見るダメな大人の思考法―思いこみと勘違いのメカニズム」 『ダメな大人にならないための心理学』(pp.35-73) *Sakamoto, A., & Yamazaki, K. (2004). Blood-typical personality stereotypes and self-fulfilling prophecy: A natural experiment with time-series data of 1978–1988. Progress in Asian Social Psychology, 4, 239–262.(上記の山崎賢治&坂元章(1992)と同様の内容) *山岡重行 (2009) 血液型性格判断の差別性と虚妄性(自主企画(2)) 日本パーソナリティ心理学会大会 - 1999年から2009年までの6600人を調べたところ、血液型性格分類に対するステレオタイプを持つ被験者に限り多くの項目で有意差が出た。 *松井豊 (1991) 血液型による性格の相違に関する統計的検討 東京都立立川短期大学紀要 - 1980/82/86/88年の約1万人を調査したところ、上記の山崎賢治&坂元章(1992)と同じデータだが差は出ていないと述べている。 *縄田健悟(2014) 血液型と性格の無関連性 - 日米約1万人のデータを調べたが差は出なかった〕 。だが1970年代から2000年代前半にかけて、多くのテレビや書籍が根拠なく分類を広めたため、いまだに血液型と性格の関連性を信じている人もいる。2000年代の終盤以降、血液型性格診断を取り扱うTV番組などによって血液型で性格を決めつけられるなど差別を受ける危険性が指摘されるようになり〔、ブラッドタイプ・ハラスメントと呼ばれて取り上げられるようになった〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ブラッドタイプ・ハラスメント」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|