翻訳と辞書
Words near each other
・ ブラバド兄弟
・ ブラバム
・ ブラバム (曖昧さ回避)
・ ブラバム・BT3
・ ブラバム・BT34
・ ブラバム・BT37
・ ブラバム・BT42
・ ブラバム・BT44
・ ブラバム・BT45
・ ブラバム・BT45B
ブラバム・BT46
・ ブラバム・BT48
・ ブラバム・BT49
・ ブラバム・BT50
・ ブラバム・BT51
・ ブラバム・BT52
・ ブラバム・BT53
・ ブラバム・BT54
・ ブラバム・BT55
・ ブラバム・BT56


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

ブラバム・BT46 : ミニ英和和英辞書
ブラバム・BT46[ぶらばむびーてぃー46]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


ブラバム・BT46 : ウィキペディア日本語版
ブラバム・BT46[ぶらばむびーてぃー46]

ブラバム・BT46(Brabham BT46)は、ブラバム1978年から1979年にかけて使用したフォーミュラ1カー。改良型BT46Bは通称「ファン・カー」として知られる。
== BT46 ==

=== 表面冷却システム ===
ブラバムは1976年よりアルファロメオ水平対向12気筒エンジンを搭載していたが、主流派のフォード・コスワース・DFVエンジンより馬力は勝っていたものの、重量超過という問題を抱えていた。デザイナーのゴードン・マレーは車体の軽量化と空気抵抗の削減を兼ねて、冷却系統の大胆なコンパクト化を試みた。
マレーはスポーツカーノーズ内にラジエターを左右分割して搭載する「ラジエターノーズ」を好んでいたが、BT46では三角断面モノコックの側面にアルミ製の薄いヒートエクスチェンジャーパネルを並べ、ボディ表面を流れる気流でエンジン冷却水とオイルをクーリングする方式とした。シュナイダー・トロフィー・レースで活躍した水上競争機スーパーマリン S.5を参考にしたもので〔『F1 RACING』2008年5月情報号、p79。〕、片側9枚の冷却パネルはモノコックの補強材も兼ねていた。
ラジエターの無くなったノーズには、通常のフロントウイング2枚が取り付けられた。アッパーカウルはロールバー後方で短く切り落とされ、エンジンカバーは低く平らに成形された。リアウイングはウルフ・WR1に倣い、太い鋼管チューブで翼端板を支持した。その他、ダンロップカーボンブレーキディスク〔F1にカーボンブレーキを導入した初期例のひとつ。〕、ダッシュボードの切替え式デジタルディスプレイ〔車体の振動によるエラーが起こるため、従来のアナログ式も併用した。〕、データロガー装置、内蔵式エアジャッキなど、意欲的な技術が盛り込まれた。
テスト走行では期待通りストレートスピードが顕著に上昇した。しかし、ボディ表面に発生する境界層が冷却装置の熱交換を妨げ、真冬のシルバーストン・サーキットでも水温がオーバーヒートした(油温は異常なし)。また、アルミは温度により膨張と収縮を繰り返すため、ボディが変形してしまうという問題も厄介だった〔。この問題を解決するためボディーと冷却器を固定するビスの穴の寸法に余裕を持たせ、ビスの締め付けトルクを厳重に管理すると共に、グラファイト製のワッシャーを間に挟み込んで滑りをよくし変形を防いだ。さらに冷却対策として後方の冷却器(前5枚+小1枚が冷却水、後ろ3枚がオイル用、共に片側)に気流を導く空力パーツを取り付ける予定であった。しかし、実戦デビューまで1ヶ月を切っており、デザイナーが実質マレー1人では対処のしようがなく、システムは実戦を待たずお蔵入りになった〔『レーシングオンムック ブラバム特集号』p64 〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ブラバム・BT46」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.