|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。
ブレベトキシン (brevetoxin, BTX) は神経性貝毒に分類される毒で、有毒渦鞭毛藻のカレニア・ブレビス(''Karenia brevis''、旧分類では ''Gymnodinium breve'')が産生する環状ポリエーテル化合物である。神経細胞の電位依存性ナトリウムチャネルに特異的に結合し、活性化を促して正常な神経伝達を阻害する。 == 構造 == ブレベトキシンは多数のエーテル環が trans 縮環した梯子状の構造を持つ。大きな分子であるが重合体ではない。現在までに10の異なるブレベトキシン類が報告されており、これらはグループAとBの二つに大別される(いずれにも属さない誘導体もある)。ブレベトキシンAは最大9員環を含む10個の環を、同じくBは8員環までを含む11個の環を持つ。 他のブレベトキシン: * ブレベトキシン-5 (PbTx-5):PbTx-2と同じ骨格構造で、37位(K環)のヒドロキシ基がアセチル化されている。 * ブレベトキシン-6 (PbTx-6):PbTx-2と同じ骨格構造で、27-28位(H環)の二重結合がエポキシドになっている。 ブレベトキシンの構造解明や、その合成は容易な試みではなかった。ブレベトキシンBは中西香爾によって1981年に初めて構造が決定され、1995年にはキリアコス・コスタ・ニコラウらによって123の段階を経て全合成された。一方、ブレベトキシンAは清水譲とジョン・クラーディによって1986年に構造決定され、1998年に同じくニコラウらが全合成している。 ブレベトキシンは複雑な骨格から有機合成化学者のターゲットとなっており、ニコラウらによる全合成の達成以後も、中田忠らや山本嘉則らによるブレベトキシンBの全合成や、CrimminsらによるブレベトキシンAの全合成が報告されている〔総説:〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ブレベトキシン」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Brevetoxin 」があります。 スポンサード リンク
|