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ブロックくずし(ブロック崩し)は、ビデオゲームのカテゴリの1つ。1970年代後半から1980年代にかけて登場した、いわゆる反射型ゲームの1種。 時代や内容から、アタリによるオリジナルの「ブレイクアウト」、「ブロック以外に当てるゲーム」、「リメイク」の3種に大別される。また、単体として完結するタイプのゲームに対して、開発に時間のかかるプログラム部分だけを公開しその他の部分を協調者が自由にカスタマイズして完成品を作るタイプが出現している。 画面上を反射しながら移動するボールを、画面下部に落ちないように、パドル(バー)を左右に操作して打ち返し、煉瓦状に並べられたブロックを消していく。それまでの「ポン」タイプのゲームが二人プレイを前提としていたのに対して、一人でのプレイを前提とし、より変化に富んだプレイが可能となった。そのシンプルなゲーム性ゆえに今なお、携帯電話などで同種のゲームが提供されている。 == ブレイクアウト == 『ブレイクアウト』は1976年にアタリが発売。ブレイクアウトには「壁破りの脱獄」という意味がある(当時のアタリはヒッピーが盛んだった背景もあり、マリファナを吸いながら会議をしていた。逮捕者も続出し、刑務所からの脱出という願望が『ブレイクアウト』である〔)。 囚人が壁うちテニスのふりをして塀を崩すことがモチーフになっている。ただし全部崩しても新しい壁が出て来るので、結局脱獄はできない。タイトルロゴデザインにはBREAKとOUTの間に、ラケットで玉を打ち返す縦じま服の囚人が、アメリカ調の漫画絵で描かれている。日本では筐体やチラシにイラストが必要な場合、テニス、卓球、ゴルフ等、道具でボールを打ち返すイラストになっている。 アイデアはアタリのトップ、ノーラン・ブッシュネルがハワイに旅行中考えついたものとされているが、『スペースウォー!』 → 『コンピュータースペース』、『オデッセイ』 → 『ポン』のようにセガ(後のセガ・インタラクティブ)から『イレース』の名でライセンス生産されたRamtek社の『クリーン・スウィープ(Clean Sweep)』の亜流ではないかとする説もある。『クリーン・スウィープ』は、ボールが突き進むとブロックが連続して消えるが、『ブレイクアウト』はボールが跳ね返って一つずつ破壊する点が異なる。ブッシュネルが直接開発に関わった最後のゲームで、以後経営のみに専念することになる。 アタリにとって『ポン』以来のヒット作となり、1978年には「ボールもラケットも2つずつ」「ブロックが降りて来る」「予備のボールが2つ捕らえられている」と3種類のブロックくずしができる『スーパーブレイクアウト』が発売されたが、『スペースインベーダー』のヒットに隠れてしまっている。 後にアップルコンピュータを創設するスティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックの二人が関わったことでも有名である。「二人が開発した」と誤記された文章がよくあるが、ゲームデザインや基板の基本設計自体には関わっておらず、二人がやったことは回路の部品減らしである。ウォズニアックは後にアップルが発売するパソコンApple IIの設計に際し、『ブレイクアウト』のハードウェア設計に非常に強いインスピレーションを受けたことを証言しており、ウォズニアックの強い要望によってApple IIには『ブレイクアウト』とパドルコントローラーが標準で付属された。アップルがはるか後に発売したiPodにもミニゲームとして収録され、2007年9月からは3DリメイクのVortexが収録されている。App StoreでもAtariによって『ブレイクアウト』が提供されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ブロックくずし」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Breakout (video game) 」があります。 スポンサード リンク
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