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ブンダヒシュン(Bundahishn)とは、「原初の創造」を意味し、中世ペルシアにおいて、ゾロアスター教の宇宙観の百科全書的な集成とパフレヴィー語で書かれた著作の名前でもある〔野田恵剛「ブンダヒシュン(I)」中部大学国際関係学部論集,第4号 〕。もともとの名称は知られていない。アヴェスタの世界を描いているがアヴェスタの写本ではない。 ==内容== 内容はゾロアスター教の経典を反映し、古代ゾロアスター教徒とゾロアスター以前の信仰の双方を反映している。アヴェスタの失われた8巻の内容に相当すると考えられている。 7世紀以降のイスラーム期のイランの事情も反映していると考えられる。 ブンダヒシュンにおいては、ゾロアスター教の創世神話、アフラ・マズダーとアンラ・マンユ(アーリマン)の最初の戦闘に関しても記述されている。 宇宙創世後の最初の3000年期において、アフラ・マズダーは:en:Fravashisを創り、アンラ・マンユを服属させ、次の3000年期まで眠らせる。アンラ・マンユの不在中に、物質界の根源要素である:en:Amesha Spentas(聖なる不死者。神々。中でも特に6大天使を意味することが多い) を作り出し、:en:Asha(参考アシャ・ワヒシュタ)で彼の王国を満たす(アシャとは、ヴェーダ語のアルタと同じ。「正義」「真実」を神格化したもの)。ブンダヒシュンは、最終的に、原初の牡牛:en:Gavaevodata、最初の人間ガヨーマルトの誕生に言及している。 また、ブンダヒシュンは、若干サーサーン朝の誕生部分まで言及されており、アレクサンドロスがアヴェスターを焼き去った事、イラン国を90あまりの国に分割したことなども記載されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ブンダヒシュン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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