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プトレマイオス図 : ウィキペディア日本語版
プトレマイオス図[ぷとれまいおすず]

プトレマイオス図(プトレマイオスず、)は2世紀のローマ帝国で既知となっていた世界を表した地図である。
これはプトレマイオスが150年頃に著した『地理学』 (ゲオグラフィア、) に含まれる記述をもとに作られている。
== 概要 ==
『地理学』には世界地図1図と地方図26図が付けられていたが〔織田 (1998) p.315〕、プトレマイオス自身が作成したそれらの地図はのち失われ、現在は見つかっていない〔海野 (1996) p.22〕。しかし『地理学』には当事の世界の様々な場所について多くの手がかりが含まれており、その殆どとなる約8000箇所〔に座標情報がついている。『地理学』が1300年頃に再評価された際、その座標情報を使い、地図製作者はプトレマイオスの世界像を再構成することができた〔。現存する最古のプトレマイオス図は、12-13世紀に制作されたギリシャ語表記のものである〔海野 (1996) p.25〕。
プトレマイオスと彼の地図の最も重要な貢献は、経緯度線を使用したこと、地理的位置を天体観測によって特定したことであろう。彼の『地理学』が9世紀にギリシャ語からアラビア語へ翻訳され、そののち15世紀はじめに西欧でラテン語へ翻訳された時、全球的な座標体系という考えは中世イスラムとヨーロッパの地理学的思考に革命をもたらし、それに科学的・数的な裏付けを与えることになった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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