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プリクソス()は、ギリシア神話に登場する人物である。コルキス(現グルジア)の地に「金羊毛」をもたらした。これが後のイアーソーン率いるアルゴナウタイの物語につながる。 ボイオーティアの王アタマースとネペレーの息子。イクシーオーンとネペレーの子とする説もある。妹にヘレー〔アポロドーロス、1巻9・1。〕。コルキスでアイエーテースとエイデュイアの娘カルキオペーを妻とし、アルゴス、メーラス、プロンティス、キュティッソーロス〔ロードスのアポローニオス『アルゴナウティカ』2巻1155行-1156行。〕〔、プレスボーンが生まれた〔パウサニアス、9巻34・8。〕〔パウサニアス、9巻37・1。〕。 == 神話 == アタマースの後妻イーノーの企みによって、プリクソスはゼウスへの犠牲として殺されそうになるが、ネペレーがヘルメースから授かった金毛羊を連れて来たので、プリクソスはその背に乗ってヘレーとともに脱出する〔。一説には単にネペレーが金毛羊を2人に授けた〔ヒュギーヌス、3。〕、あるいはゼウスが2人に金毛羊を送った〔パウサニアス、9巻34・5。〕。しかしヘレーは途中で海に落ちて「ヘレースポントス」(ヘレーの海)、現在のダーダネルス海峡の名前の由来となった。プリクソスはコーカサス地方のコルキスに達した。この地の王アイエーテースはプリクソスを迎え入れ、娘のカルキオペーをプリクソスの妻として与えた。プリクソスは金毛の羊をゼウスに捧げ、その皮をアイエーテースに贈った。アイエーテースは、金羊毛をアレースの杜にある樫の木に打ち付け〔、竜に守らせた。 プリクソスはコルキスの地で死んだが〔ロードスのアポローニオス『アルゴナウティカ』2巻1150行-1151行。〕、アルゴスは招かれてボイオーティアに戻り、イアーソーンのためにアルゴー船を建造して、自らアルゴナウテースとなった〔アポロドーロス、1巻9・16。〕。また、キュティッソーロスは帰国後、祖父であるアタマースが生け贄とされるところ、その命を救ったとされる〔ヘロドドス、7巻197。〕。 ただし、異説ではプリクソスの息子のアルゴスとアルゴー船を建造したアルゴスとは別人物とされる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「プリクソス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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