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プリニー式噴火(プリニーしきふんか、)とは、火山の噴火活動の形式の一つである。 == 概要 == プリニー式噴火は、様々な火山の噴火形式の中で破局噴火やカルデラ形成に次いで膨大な噴出物やエネルギーを放出する。 地下のマグマ溜まりに蓄えられていたマグマが火道を伝って火口へ押し上げられる際、圧力の減少に伴って発泡し、膨大な量のテフラを噴出する。これら噴石や火山灰、火山ガスを主体として構成されたの高さは通常でも1万m、時には成層圏に達し、5万mを越えることもある。1日から場合によれば数日、数ヶ月の長きに渡り周囲を暗闇に包む。やがて巨大な噴煙柱は自らの重みに耐え切れずに崩れ落ち、火砕流となって四方八方に流れ下り、時には周囲100kmの距離を瞬時に埋没させる。このような巨大噴火の後には、カルデラが形成される場合もある。 プリニー式噴火は、流紋岩などケイ酸を豊富に含んだ粘り気の多い熔岩質の火山で発生しやすい。粘り気の少ない熔岩の火山で発生することは稀だが、富士山は粘り気の少ない玄武岩質の火山ながら、1707年(宝永4年)に宝永大噴火と呼ばれるプリニー式噴火を発生させている。 巨大な規模のプリニー式噴火は、人類など生物の生活に甚大な影響を及ぼす。歴史上で有名な例が1883年、インドネシアのスンダ海峡で発生したクラカタウの噴火である。この噴火では、火砕流の海中への流入とカルデラ形成で巨大津波が発生し、沿岸で3万人以上が死亡した。また、巨大な噴煙柱の上昇気流に乗って成層圏に達した火山灰は偏西風に乗って大気中に拡散し、世界中で日光を遮る形になる。その結果、地球規模での異常気象を引き起こし、ひいては大凶作や飢饉、政情の不安を招く。日本では1783年8月6日(天明3年7月6日)に発生した浅間山噴火が数年来続いていた天候不順を加速させて天明の大飢饉を引き起こし、老中の田沼意次を失脚に追い込んだ。1815年のインドネシア・スンバワ島のタンボラ山の噴火では火砕流とカルデラ形成に巻き込まれた1万人が死亡し、その後の飢餓や疫病で8万2000人が死亡した。さらにその後、数年に渡って北米やヨーロッパでは異常な冷夏が続き、俗に「夏のない年」とも称されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「プリニー式噴火」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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