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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
プリンス・シゾール(Prince Xizor)は、『スター・ウォーズ・シリーズ』のスピンオフ作品、スティーヴ・ペリーによる小説『帝国の影』及びそのゲーム化版であるニンテンドー64のゲーム『スター・ウォーズ 帝国の影』に登場する架空の人物(エイリアン)である。“帝国の影”としてその勢力を拡大する犯罪組織「ブラック・サン」の首領で、シスの暗黒卿ダース・ベイダーの政敵でもある。ここでは、小説『帝国の影』の概要についても説明する。 ==概要== プリンス・シゾールが登場する『スター・ウォーズ・シリーズ』のスピンオフ作品『帝国の影(シャドウズ・オブ・ジ・エンパイア)』は、『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』と『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』の間を繋ぐ作品である。ルーク・スカイウォーカーが専用のライトセーバーを作成する様子や、反乱同盟軍が第2次デス・スターの設計図を入手する経緯などが描写されている。コミックでは、ボバ・フェットがカーボン冷凍されたハン・ソロをジャバ・ザ・ハットの宮殿まで届けるまでに、他のバウンティ・ハンターとの間に繰り広げられた追撃戦の様子も描かれる。 プリンス・シゾールは『帝国の影』作中でも最重要人物の一人である。彼が率いる犯罪組織「ブラック・サン」は“帝国の影”としてその勢力を拡大し、銀河広域に勢力を持つ犯罪組織である。シゾールは、銀河帝国皇帝ダース・シディアスとの謁見を許可されているほどである。シゾール自身、ダース・ベイダーに次ぐ財力を持つと言われており(犯罪王と言われたギャングのジャバ・ザ・ハットですら、逆らえない形でシゾールにはベーシック言語を用いて、かつ、敬語で接する)、才覚や残忍さはもちろん、その格闘能力やブラスターの射撃技術、またパイロットとしての腕も一流である。精巧に美しい人間の女性の外見を模しつつも、ジェダイの騎士とも互角に渡り合えるほどの戦闘能力を持ったドロイドの「グリ」(製作に900万クレジットを費やした)を側近に従えている。 また、彼は人間より寿命が遥かに長く、爬虫類のような外見をした、感情を表に出さない種族「ファリーン」の王子でもある。ファリーンは強力なフェロモンを放出することで人間型種族の異性を籠絡する能力を持っており、シゾールは特にこの能力に強い自信を持っていた。シゾールは時折この能力で手籠めにした女性と交際する事があったが、関係を長続きさせることは考えておらず、一定の期間が経つと高価なプレゼントを手切れ金として与えて関係の終了を通告していた。それでも通告を無視して関係の継続を求める女性には、悲惨な死の運命が与えられた。 共和国時代に、シゾールは惑星ファリーンの小国家の王族として生まれた。英才教育を受けた彼は、他の惑星に留学し、また輸送会社『シゾール輸送システム』を設立し、その才能を発揮していた。しかしこの頃、ダース・モールに前の首領や幹部連を殺害されてしまった犯罪シンジケート「ブラック・サン」に加入し、ダース・シディアスが帝国を樹立した頃には組織のボスとなる。同時にこの頃、故郷のファリーンで生物兵器実験を行っていたダース・ベイダーが病原菌を蔓延させたため、惑星全土への「浄化」と称して首都を砲撃し、シゾールの家族及び一族を皆殺しにした。シゾールはベイダーへの恨みを募らせ、最高のやり方で復讐することを誓い、機会を待った。 そして月日は流れ、シゾールは皇帝ダース・シディアスに謁見している最中、ダース・ベイダーから皇帝に対する報告を耳にし、その中でルーク・スカイウォーカーの名を知る。シゾールはベイダーがジェダイの騎士だった頃の名「アナキン・スカイウォーカー」や、その師オビ=ワン・ケノービの存在も知っていた。そして二人の会話から、ルークがベイダーの息子であることを知る。さらに、ベイダーがルークを我がものにし、皇帝を倒させて親子で銀河の覇者となろうと考えていることも悟る。その時、シゾールの復讐の計画が定まった。ベイダーがルークを皇帝に献上する前にルークを殺害し、ベイダーの忠誠心が偽りであったことを示し、皇帝に放逐されるように仕向ける。そしてシゾールが銀河のナンバー2となる計画だ。 シゾールはルークを暗殺するため、幾重にも策を練った。ハン・ソロをボバ・フェットの手から救出しようとするルークに対し、反乱軍のメカニックを買収してウェッジ・アンティリーズのXウィング スターファイターのR2ドロイドを暴走させるが、ルークのフォースにより窮地を脱せられ、メカニックもウェッジに返り討ちに遭った。タトゥイーンに戻ったルークを、バイカーにより襲撃する計画も、ルークのテクニックとダッシュ・レンダーの援護により阻止された。 この間、シゾールはベイダーを遠ざけておくため、皇帝に反乱軍の基地の情報を提供し、皇帝の信頼を得てベイダーに屈辱を与え、しかもブラック・サンに反発する軍事産業に打撃を与えるという一石三鳥の計画を取っていた。そして、反乱軍の中心人物であり、女性としても魅力的なレイア・オーガナを自分のものにするため、皇帝に進言し、デス・スターの設計図をわざとルークに入手させる。一方で、ルーク暗殺の情報を得ようとするレイアの元へ、グリを使者として送る。惑星ボサンにて、ルークはベイダーの雇ったバウンティ・ハンターに捕えられそうになるが、ルーク自身のフォースによる実力と、ランド・カルリシアンが操縦するミレニアム・ファルコンにより逃れる。ここでベイダーは、バウンティ・ハンター達にブラック・サンからルークを殺害するように金が支払われていた事実を知り、シゾールに「ルークに手を出したならば報復措置を取る」と告げる。 その頃、帝国の首都惑星コルサントに、バウンティ・ハンター「ブーシ」に変装したレイア(『エピソード6』のジャバ宮殿で再びこの変装を用いる)と、チューバッカが到着していた。シゾールはファリーン特有の能力であるフェロモンを用いてレイアを籠落させようとしたが、チューバッカの機転とレイアの強い意志の前に計画は失敗し、シゾールはレイアを閉じ込める。一方、チューバッカ、ダッシュ・レンダーと合流したルークとランドは、ストーム・トルーパーに変装し、排水溝からシゾールの宮殿へ侵入する。 レイアもグリの隙をついて脱出し、ルークたちと落ち合ったところでシゾールと対決する。ルークのフォースによる戦闘力と、ランドが用意した熱爆弾(サーマル・デトネーター)で形勢が逆転し、グリもルークとの決闘に敗れ、シゾールのアジト及び、ブラック・サンの軸となるデータは消滅した。ルークたちはC-3POとR2-D2が操縦するファルコンで、シゾールは専用のスターバイパー「ヴィラーゴ」に乗って脱出した。怒り狂ったシゾールは、「ファリーン・フィスト」と名付けた空中宮殿(スカイフック)へ逃げ込み、ブラック・サンの艦隊を用いてファルコンを破壊しようとするが、逃げ込む前のスカイフックへの通信をベイダーに傍受される。 シゾールが自らを陥れることを画策していた証拠を得たベイダーは、スーパー・スター・デストロイヤー「エグゼクター」でシゾールの空中宮殿と艦隊を砲撃し、シゾールを亡き者とした。シゾールが死に、グリが行方不明となったブラック・サンは弱体化し、それからおよそ10年後、ダーガ・ザ・ハットによって再編されるまで表舞台には出なくなった。 2015年に公開された『エピソード7』に当たる『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』では、惑星タコダナのマズ・カナタの城に様々な旗が飾られているが、その中に犯罪組織「ブラック・サン」の旗も飾られている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「プリンス・シゾール」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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