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プリンプトン322 : ミニ英和和英辞書
プリンプトン322
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


プリンプトン322 : ウィキペディア日本語版
プリンプトン322

プリンプトン322 (''Plimpton 322'') とはバビロニア数学について記された粘土板の最も有名なものの1つである。呼び名の由来はコロンビア大学にあるG・A・プリンプトンの収集の粘土板の、第322番目のものであることからである。およそ50万ものバビロニアの粘土板が19世紀初めから発掘されてきたが、その内の数千のものが数学の性質についてのものだった。この粘土板は紀元前1800年頃に書かれたものとされ、4列15行の表にその時代の楔形文字で数字が記されている。
この粘土板は以前は主にピタゴラス数の表として解釈されてきたが、アメリカ数学協会 (MAA) (:en:Mathematical Association of America) はこの解釈に異を唱え、新しい解釈を打ち立てた〔Robson, Eleanor. "Words and Pictures: New Light on Plimpton 322," in ''American Mathematical Monthly'', February 2002, 109, pp. 105–119.〕。この粘土板についての一般的な考察は、エレノア・ロブソン (2002)、ジョン・コンウェイとリチャード・ガイ (1996) を参照。ロブソン (2001) はこの粘土板の解釈について広く書誌学の観点からより詳細かつ専門的な議論をした。
== 起源と日時 ==
プリンプトン322は所々欠損している粘土板であり、およそ幅13cm、高さ9cm、厚さ2cmである。ニューヨークの出版業者ジョージ・A・プリンプトンが考古学商エドガー・J・バンクスから1922年頃に購入した。そして1930年代中盤、彼のほかのコレクションと共にコロンビア大学に遺贈された。バンクスによると、その粘土板はテル・センケレ(イラク南部の都市、旧ラルサ)から見付かったという〔Robson (2002), p. 109.〕。
この粘土板が紀元前1800年頃に書かれたとされているのは、楔形文字の書式を元に推定されたものである。ロブソン(2002)はこの書式は「4000から3500年前のイラク南部の文書に典型的に見られるもの」と書いている。特に、はっきりと日付が明記されているラルサ出土のほかの粘土板との類似性からも、プリンプトン322は紀元前1822年~1784年に書かれたと推定される〔Robson (2002), p. 111.〕。ロブソンはプリンプトン322が、数学的というよりもむしろ行政的な文章と同じ形式で書かれていることを指摘している〔Robson (2002), in ''American Mathematical Monthly'', p. 110.〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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