|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana) ・ 叢書 : [そうしょ] 【名詞】 1. series (of publications) 2. library (of literature) ・ 書 : [しょ] 【名詞】 1. penmanship 2. handwriting 3. calligraphy (esp. Chinese)
プレイヤード叢書(''La Bibliothèque de la Pléiade'')は、パリのガリマール出版社刊行の、フランス文学を主とする、世界文学全集。『プレイヤード版』、『プレイヤッド叢書』などとも呼ばれる。選定した作家の、全作品(?必ずしも全作品ではない)を収録する。日本からは、谷崎潤一郎が取り上げられている。 == 沿革 == 1929年、アゼルバイジャン生まれのジャック・シフラン(Jacques Schiffrin)が、パリに『プレイヤード出版社』(Édition de la Pléiade)を興し、豪華本を出していたが、1931年秋から美装のポケット版を作り始めた。そして資金に詰まった。彼の企画に共感していた『新フランス評論』のアンドレ・ジッドとジャン・シュランベルジェが、同誌の発行元『ガリマール出版社』のガストン・ガリマール社長を説き、1934年からこの叢書は同社の刊行物となり、シフランはガリマール出版社の『プレイヤード叢書』部長を1940年まで勤めた。 校訂の行き届いた11点ほどが毎年刊行され、総点数は500を超えている。1953年刊のサンテグジュペリ全集は爆発的に売れた。 革装の背に書名が金文字で印刻されている。手頃な大きさで、中身に聖書用紙が用いられていることもあって、小さな聖書のような印象を与える。装幀は統一されているが、表紙の色は世紀ごとに違い、例えば、20世紀の作家なら薄茶色、19世紀の作家ならエメラルドグリーンである。埃よけのプラスチック・ジャケットにくるめられ、白地のボール紙函入りで売られている。 1960年代以降、外国作品にも対象を拡げた。シェークスピアの著作のバイリンガル版(英仏対照版)などもある。また、聖書や思想書も収録対象になった。 注、解説、関連資料、草稿・異本などが、詳しく付記されている。校訂のための専門家のグループが組織されている。外国の作品は新訳を出版している。 プレイヤード叢書に収録されることは、その作家がフランスで認知された証しと考えられている。存命の作家が収録されることはまれで、ナタリー・サロート(1999年没)・ジュリアン・グリーン(1998年没)・クロード・レヴィ=ストロース(2009年没)の例があるにすぎない。 1巻に収まらない作家は数巻に分けられ、最多はヴォルテールの全16巻、以下、バルザック15巻、サン=シモンおよびディケンズが9巻と続いている。 また、プレイヤード叢書は毎年夏に『プレイヤード・アルバム』を刊行している。これは叢書とほぼ同型の挿絵入りの本で、叢書中の作家一人を採り上げ、プレイヤード叢書3冊の購入者に無料配布されている。 1960 - 1970年代にはレーモン・クノー編集の、『プレイヤード百科事典』が刊行された。判型は叢書と変わらない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「プレイヤード叢書」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|