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プロップ (prop) とは、映画や演劇で使われる「小道具」の意味である。 過去に、模型雑誌において「映画の特殊撮影に用いる縮尺模型の事を指す」と長期にわたって誤って記述されたことから誤用されることもあるが、それらはプロップではなくミニチュア(ハリウッドの撮影現場ではトイと呼ばれることもある)と呼ぶのが正しい。 == 銃器のプロップ == 銃器の場合はプロップガン、またはステージガンと呼ばれる。 ハリウッドではプロップ用に改造された実銃に空砲をこめて使用する場合が多く、架空の銃のプロップであっても実銃をベースに制作されることが多い。 しかし実銃をベースにしたものは高価で、多数用意するには予算もかかり、空砲とはいえ危険も伴い、またその重量から役者やスタッフが疲れることから、発砲シーン以外ではラバーガンと呼ばれる発泡ウレタン樹脂など軟質素材で複製された軽いプロップガンが使用されることも少なくない。ラバーガンは柔らかく安全なため、人を殴る演技などでも使用される。 近年は日本製のモデルガンやエアーガンが使用される例も増えている。 映画『ロボコップ』では、一作目にはベレッタM93Rを改造して専用のプロップを制作・利用していたが、2作目以降(同テレビシリーズを含む)は日本の玩具メーカーの発売していたロボコップ専用銃「オート9」の市販モデルが余りに仕上がりが良く、映画用プロップよりも遥かに扱いやすかったことから、発砲の無いシーンでは主にこれを利用していたという逸話もある。 このほか演出のために、映画『プレデター』では航空機や車両に搭載されるM134ミニガン(重量があり反動も大きい)を手持ち火器に改造して登場させるなど、実用兵器ではありえない使用方法が行われることもしばしばある。 なお、アメリカでもフルオートマチック(連射)式銃器の市販は認められていないため、映画撮影で使用されるフルオート銃器は、市販のセミオートマチック(単発)式銃器を改造してフルオート化した物が大半である(改造にはライセンスが必要)。 日本でも昔は実銃をプロップガンとして使用していた時代があったが、その後実銃の使用が困難になってからは、美術スタッフの製作した電着銃と呼ばれるプロップガンが主流になる。 これは電気で発火する煙火でマズルフラッシュを再現するもので、美術スタッフの創意工夫で様々なものが制作されている。 その後、市販モデルガンの性能が向上した頃には、モデルガンを調整することでリアルな排莢とマズルフラッシュを行うと言う、実銃ベースのプロップと変わらぬ視覚効果を生むプロップガンが制作されるに至る。 現代では、市場がモデルガンよりもエアーガンの方が種類が多いため、モデルガンで発売されていない機種はエアーガンをベースに電着銃を制作したり、様々なメカニズムで排莢機構を付け加えたりしたプロップガンも制作されている。 ハリウッドでも、空砲によるプロップガンであっても扱いによっては危険なケースもあり、セーフティーブランクと呼ばれる電着銃と同じ原理の火薬を用いたノンガンと呼ばれる撮影方法も使われるようになった。 ブルース・リーの息子ブランドン・リーの事故以来、ノンガンは注目されるようになり、昔から日本では常識的に使われてきた技術にかかわらず、初めてノンガンが使用された際にはアカデミー技術賞が与えられ、特許までとられている。 プロップガン、ステージガンの項も合わせて参照されたい。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「プロップ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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