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プロトスフィラエナ : ミニ英和和英辞書
プロトスフィラエナ
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


プロトスフィラエナ : ウィキペディア日本語版
プロトスフィラエナ

プロトスフィラエナ (''Protosphyraena'') は白亜紀後期(コニアシアン-マストリヒシアン)に生息した条鰭類である。ヨーロッパ・アジアからも化石は見つかるが、カンザスニオブララ層に含まれるスモーキーヒル白亜層(コニアシアン後期-カンパニアン前期)のものが最もよく知られる。大型の魚類で、全長2-3 mに達する。
''Protosphyraena'' はギリシャ語の ''protos''("原始的な")、''Sphyraena''(カマス属)に由来する。これは初期に本属がカマスの祖先と間違えられたためであるが、現在ではカマスカジキとは近縁でなく、絶滅したパキコルムス類に属すると考えられている。
== 発見・分類 ==

19世紀に発見された他の化石と同じように、分類にはかなりの混乱があった。胸鰭の鰭条は1822年、ギデオン・マンテルによってイギリスで発見されていたが、この化石を記載したのは米国のジョゼフ・ライディで、1857年のことであった。この時の命名が ''Protosphyraena ferox'' であり、本属のタイプ種となる。ライディはこれ以前にも、ニュージャージーナベシンク層(マストリヒシアン)から本種の歯を発見していたのだが、これは恐竜のものと誤同定されていた。
1870年代、化石収集家のは、カンザスルークス郡エリス郡に広がるニオブララ層の露頭から多くの化石を発見し、古生物学者のエドワード・ドリンカー・コープオスニエル・チャールズ・マーシュの元へ送った。1873-1877年、コープはマッジの標本に基づき、''Erisichte nitida'' ・''"Portheus" gladius'' ・''"Pelecopterus" pernicciosus'' の3種を命名した。現在ではこれらは全て本属とされている。1895-1903年、 アーサー・スミス・ウッドワード (1895), F. B. Loomis (1900), Oliver Perry Hay (1903) などの英米の古生物学者によって研究が進められた。
現在では、ニオブララ層のプロトスフィラエナ属は2種 (''P. nitida'' ,''P. perniciosa'') に分けられている。また、''P. bentonianum'' は Greenhorn Limestone(セノマニアン後期)より出土し、1898年にAlbin Stewart によって命名された。北米最古の化石は、カンザス、ダコタ砂岩の上部(セノマニアン中期)より得られたものである(Everhart, 2005; p. 91)。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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