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プロトテカ()は広義の緑藻(緑色植物門)に含まれる藻類の一種である。クロレラに近縁な生物であるが葉緑体を二次的に失っており、クロレラのような緑色ではない。世界中の土壌や汚水中に広く分布する。プロトテカは吸収栄養を行う従属栄養生物であるが、時に動物に感染して人獣共通感染症であるプロトテカ症を引き起こす。そのためプロトテカは、特に獣医学の分野において研究が進められている。 == 細胞の特徴 == 細胞は球形からいびつな楕円形、直径は様々でおよそ 2-15μm である。葉緑体を持たず球形のプロトテカは、光学顕微鏡における外見が酵母に類似している。そのため「酵母様藻類」と形容されたり、菌類として誤同定されたりする場合がある。特に寒天培地上で培養されプロトテカは白色のコロニーを作り、酵母に似る。プロトテカは単細胞性の緑藻であるクロレラ属から分岐したと考えられているが、独立栄養生物であるクロレラに対し、プロトテカは寄生性もしくは腐生性である。葉緑体は痕跡的であり既に光合成能は失われているが、その中に緑藻の特徴であるデンプン粒を保持している。これをヨウ素液などで染色することによって、酵母と見分けることが可能である。 プロトテカの細胞壁は三層構造で、強力な加水分解耐性を持つ。この細胞壁は紫外線で励起されて蛍光を発するほか、赤外分光によってスポロポレニンとは異なったスペクトルを示す。これにより、スポロポレニンを細胞壁に含む緑藻類(イカダモなど)と明瞭に区別される。また、クロレラの細胞壁に含まれるガラクトースやガラクトサミンといった糖・アミノ糖はプロトテカには無い。プロトテカの強靭な細胞壁は、病原体としてのプロトテカの薬剤耐性に貢献していると考えられている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「プロトテカ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Prototheca 」があります。 スポンサード リンク
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