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プロメーテウス(, )、(一般的には)プロメテウスは、ギリシア神話に登場する男神で、ティーターンの1神である。イーアペトスの子で、アトラース、メノイティオス、エピメーテウスと兄弟〔ヘーシオドス『神統記』507行-511行。〕〔アポロドーロス、1巻2・3。〕、デウカリオーンの父〔アポロドーロス、1巻7・2。〕。ゼウスの反対を押し切り、天界の火を盗んで人類に与えた存在として知られる。また人間を創造したとも言われる〔アポロドーロス、1巻7・1。〕。 その名は、(先に、前に)+ (考える者)と分解でき、「先見の明を持つ者」「熟慮する者」の意である。他にも、ギリシャ語から「Προμη:促進する、昇進させる」「θεύς←θεός:神、ゼウス」と解釈すると、人類に神の火を与えた事で「神に昇進させた者」との説も有る。 弟のエピメテウス(古希: Ἐπιμηθεύς, Epimētheus)は、epi(後で)+metheus(考える者)と分解でき、「後で後悔する者」「後知恵をする者」くらいの意である。 == プロメテウスの火 == プロメーテウスはゼウスの命令に背きながらも、人類が幸せになると信じて火を与えた。天地創造の力をも持つ「神の焔」を、未熟な存在である人類に渡す事は、神々の間では禁忌となっていた。人類は火を基盤とした文明や技術など多くの恩恵を受けたが、同時にゼウスの予言通り、その火を使って武器を作り戦争を始めるに至った。現在に至るまで、火は人類の進化や文明の発達に大きな役割を果たしているが、ひとつ間違えれば、すべてを焼き尽くす恐ろしい火になってしまう。 このことからプロメテウスの火とは、原子力など、人間の力では制御できないほど強大でリスクの大きい科学技術の暗喩としてしばしば用いられる。1975年に書かれた『プロメテウス・クライシス』というアメリカの小説もある〔トーマス・N.スコーシア、フランク・M.ロビンソン著『プロメテウス・クライシス』(原題:"The Prometheus Crisis") 。 井坂清の翻訳で徳間書店から1976年に出版されている。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「プロメーテウス」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Prometheus 」があります。 スポンサード リンク
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