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プーマ戦闘工兵車(PUMA Combat Engineering Vehicle)は、イスラエル国防軍によって開発、運用されている戦闘工兵車(CEV)/ 装甲工兵車(AEV)である。 == 開発の背景 == 1982年の第一次レバノン侵攻(ガリラヤの平和作戦)の後、レバノン南部でのパトロール活動において、PLOやその他の民兵勢力の使用する携帯式対戦車ミサイルやRPG-7に対し、M113"ゼルダ"装甲兵員輸送車の防御力が充分でない事が判明した。イスラエル軍はM113に"トーガ・アーマー"と呼ばれるパンチングメタル状の鋼板を中空装甲として装着する改修と行うと同時に、イギリス製のセンチュリオンを改修したショット・カル戦車の車体をベースにした重装甲兵員輸送車として、ナグマショットを開発し、レバノン南部に投入した。 ナグマショットの防御力の高さは実戦で明らかとなり、この車両は戦場で活動を行う戦闘工兵部隊でも使用されるようになった。ナグマショットの大柄な車体による豊富な積載量と充分な防御力は、それまでM113"ゼルダ"やM3ハーフトラックを運用していた戦闘工兵部隊にとっても魅力的なものであった。ナグマショットが戦闘工兵部隊で運用されるようになったことで工兵隊の作業効率は高まった。例えば、M113には装着不可能であった大型の地雷処理ローラーも、ナグマショットには装着可能であった。ナグマショット導入以前は、地雷処理任務の際には機甲部隊から戦車を借りる事が必要だったのである。 ナグマショットはM113を運用していた戦闘工兵部隊の様々な任務で広く使用されるようになっていったが、元々は装甲兵員輸送車として設計されている事もあって、戦闘工兵部隊にとっては必ずしも完璧ではなかった。こういった経緯から、イスラエル軍工兵部隊はイスラエル軍司令部に対して、センチュリオン(ショット)の車体をベースに、新規に専用開発した戦闘工兵車の要求を提出した。この要求はすぐには承認されなかったが、後部ドアを持たないナグマショットの装甲兵員輸送車としての運用には限界があると判断され、T-54/T-55(チラン)の車体をベースに開発されたアチザリットがナグマショットの後継車種として開発された事などから、ナグマショットに転用するはずだったショットカル戦車の車体が余剰化する事態も想像されるようになり、ショットカルの車体をベースにした戦闘工兵車の開発が始められる事となった。こうして開発された戦闘工兵車は、"プーマ"(PUMA)と名付けられた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「プーマ戦闘工兵車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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