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ヘカベ ( リダイレクト:ヘカベー ) : ウィキペディア日本語版
ヘカベー

ヘカベー(, )は、ギリシア神話に登場する女王で、イリオスの王プリアモスの妻である。長母音を省略してヘカベとも表記される。
ヘカベーはプリュギアの生まれで、父はデュマース、 母はエウノエーである。しかしヘカベーの親には諸説があり、トラキアキッセウスの娘とも、河神サンガリオスメトーペーの娘ともいわれる。
プリアモスとの間にはヘクトールパリスデーイポボスヘレノス、パムモーン、ポリーテースアンティポス、ヒッポノオス、ポリュドーロスクレウーサラーオディケーポリュクセネーカッサンドラーなど19人の子供が生まれた。またアポローンとの間にはトローイロスが生まれた。
イーリアス』の中では、ヘカベーはヘクトールの母として登場し、24巻では息子の死を嘆く有名なシーンがある。
アポローンとの子トローイロスは生きて20歳になれば、イーリオスが敗北することはないだろうと予言された。
プリアモスとの間の最も若い子であるポリュドーロスは、トロイア戦争の際に騙されて殺され、ヘカベーは復讐を果たした。また別の言い伝えでは、ヘカベーはポリュドーロスとポリクセネーの遺体を見て発狂したとも伝えられている。
また他の説として、彼女はオデュッセウスに奴隷として差し出されたが、彼に呪いをかけようとし、神が彼女を犬に変えて逃がしたと伝えられている。




抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ヘカベー」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Hecuba 」があります。




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