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ヘーシオネー()は、ギリシア神話の女神、もしくは女性。長母音を省略してヘシオネとも表記される。 *オーケアノスとテーテュースの娘で、プロメーテウスの妻〔アクーシラーオス断片33(『オデュッセイア』10巻2行への古註)。〕〔アイスキュロス『縛られたプロメテウス』560。〕。 *ラーオメドーンの娘(以下に説明)。 *ナウプリオスの妻〔ケルコープス(アポロドーロスによる引用、2巻1・5)。〕。 ---- ヘーシオネー()は、ギリシア神話の女性である。トロイア王ラーオメドーンの娘で、ティートーノス、ラムポス、ヒケターオーン、クリュティオス、ポダルケース(プリアモス)、キラ、アステュオケーと兄弟〔アポロドーロス、3巻12・3。〕。サラミース島の王テラモーンとの間にテウクロスを生んだ〔アポロドーロス、3巻12・7。〕。 ヘーシオネーの父ラーオメドーンは、アポローンとポセイドーンを雇ってトロイアに城壁を築いたが報酬を支払わなかった。このためトロイアは神の怒りに触れ、ポセイドーンは海の怪物を送り込んでトロイア人を襲せた。ラーオメドーンは災厄から逃れるため神託に従ってヘーシオネーを怪物に捧げた。そのときヘーラクレースがやって来て、怪物を倒し、ヘーシオネーを救い出した。しかしラーオメドーンはヘーラクレースにも報酬を払おうとしなかった。ヘーラクレースは復讐を誓ってトロイアを去っていった〔アポロドーロス、2巻5・9。ヒュギーヌス、31、89も参照。〕。 後にヘーラクレースはトロイアを征服し、ヘーシオネーはラーオメドーンや他の兄弟とともに捕らわれた。ヘーシオネーはヘーラクレースに助けてほしい者を1人選べと言われ、ポダルケースを選んだ。さらに何か代償を払って買い戻せと言われたので、頭からヴェールをとって代償とし、ポダルケースを自由の身にした。ラーオメドーンと他の兄弟たちは殺され、ヘーシオネーはテラモーンに与えられた。またポダルケースはこれにちなんでプリアモスと呼ばれるようになった〔アポロドーロス、6巻4。〕。 なおウェルギリウスによれば、後にヘーシオネーはサラミース島でプリアモスやアンキーセースの訪問を受けたとされる〔ウェルギリウス『アエネーイス』8巻157~158。〕。 ==系図== 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヘーシオネー」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Hesione 」があります。 スポンサード リンク
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