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ヘマグルチニン
ヘマグルチニン(hemagglutinin、haemagglutinin、HA)とは、インフルエンザウイルス、およびその他多くの細菌、ウイルスの表面上に存在する抗原性糖タンパク質である。ヘムアグルチニンとも表記される。 ウイルスはこのヘマグルチニンの働きによって細胞に感染する。 ヘマグルチニンという単語は、in vitroにおいて赤血球(hem)を固まらせて凝集体(agglutinate)を作ることから名付けられた〔Nelson DL and Cox MM, 2005. ''Lehninger's Principles of Biochemistry'', 4th edition, WH Freeman, New York, NY.〕。 == サブタイプ == ヘマグルチニン(以下HA)は少なくとも16種類が存在する。これらのサブタイプはH1からH16の種類に分けられる。インフルエンザウイルスの亜型名(例:H5N1など)のHはこのHAの種類を表している(Nはノイラミニダーゼの種類を表す)。最後に発見されたH16は、最近スウェーデンとノルウェーからのユリカモメから分離された例のみである〔Fouchier RAM, Munster V, Wallensten A, et al, 2005. Characterization of a novel influenza A virus hemagglutinin subtype (H16) obtained from black-headed gulls. ''J Virol'' vol 79, issue 5, pp2814-22〕。また、グアテマラにおいてコウモリから発見されたヘマグルチニンは今まで知られているものいずれとも構造が異なるため、これをH17とすることが提案されている〔Suxiang T. et al. 2012. A distinct lineage of influenza A virus from bats. ''Proc Natl Acad Sci USA'' 109 : 4269–4274〕。H1、H2、H3の3種類はヒトインフルエンザウイルスに存在する。 H5N1(トリインフルエンザ:avian flu)は極まれにヒトにも感染する可能性がある。ヒトの患者から発見されたトリインフルエンザウイルスのH5はアミノ酸配列が1つ変異していた。そのため、H5N1ウイルスのレセプター特性が変化してヒトにも感染するようになったということが発表された〔Suzuki, Y, 2005. Sialobiology of Influenza: Molecular Mechanism of Host Range Variation of Influenza Viruses in ''Biological and Pharmaceutical Bulletin'', (2005) vol 28, No.3, pp399-408〕〔Gambaryan A, Tuzikov A, Pazynina G, Bovin N, Balish A, Klimov A, 2006. 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヘマグルチニン」の詳細全文を読む
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