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ヘンゲボヤ
ヘンゲボヤ ''Polycitor proliferus'' (Oka) は、群体性のホヤの一つ。丸っこい団子状の小さな群体を作る。表面は白いが、内側の赤が透けて見える。 == 特徴 == 群体は20mm×10mm、高さ6mm程度の楕円形塊状となる〔以下、主として岡田他(1965)p.114〕。大きくなると分裂するので、極端に大きなものはなく、だいたい大きさが揃っている。外皮は透明で寒天状だがとても強い。その表面は滑らかで、異物が付着することはない。水から出すと完全に滑らかな塊だが、水中では入水孔、出水孔が大きく開いて、見かけはかなり異なる。被嚢の表面には白い色素があって群体は白っぽく見えるが、色素の程度によっては内部の個虫が透けて見え、橙色に見える〔西村監修(1992),p.586〕。またそうでなくとも群体側面は色素が薄く、橙褐色が透けて見える。一つの群体に含まれる個虫の数は数十個体で大きな群体では100ほどになる〔種田・山口(1992)〕。 個虫は4mmほどの大きさで、外皮に垂直に埋まり、その配列には規則性が見て取れない。入水孔と出水孔はいずれも直接に外界に開く。個虫の体は胸・腹の2部が区別でき、鰓孔列は6。消化管は単純な環状で胃は腹部の前半から中央にあり、表面には20-30の縦襞がある。成熟した生殖腺は消化管が曲がった部分の背側にある後腹部に収まる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヘンゲボヤ」の詳細全文を読む
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