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ベーシック英語(ベーシック・イングリッシュ)(Basic English)は、イギリスの心理学者、言語学者のチャールズ・ケイ・オグデンによって考案された基礎語850語とその使用ルールである。文法は英語の文法を簡略化したもので、少ない単語で全ての事象を表現することが可能であるとされる。 オグデンのベーシック英語、および単純化された英語という概念は、第二次大戦の連合国による戦勝の直後、世界平和の手段として最も世間の注目を集めた。ベーシック英語はひとつのプログラムとして設計されてはいなかったが、様々な国際的用途のために同様な単純化が考案された。オグデンの提携者であるアイヴァー・リチャーズが、中国の学校における活用を手がけた〔Time Magazine. Dec. 31, 1945. ''Education: Globalingo'' 〕。 より近年には、ボイス・オブ・アメリカによるニュース放送のためのスペシャル・イングリッシュ、および、技術的マニュアルを書くために設計されたもうひとつの英語ベースの人工言語である Simplified English の創設に影響を与えた。 世界中、とくにアジアにおいて教えられる英語の初級者向け語彙として使われる基本850語リストは、オグデンのベーシック英語が今日まで生き残ったものである〔Edmond H Weiss ''The Elements of International English Style'', pp. 17-18, M. E. Sharpe, 2005 ISBN 978-0765615725〕。 == 概説 == オグデンによると、通常の英語を学習するには7年、エスペラントには7ヵ月必要であるのに対して、ベーシック英語は7週間で学習することができるとされる。そのためベーシック英語は、難解な内容の書籍を全世界向けに刊行しようとする企業や、短期間で英語を学ばせようとする語学スクールで活用されている。 ベーシック (Basic) には「基礎の、初歩的な」という意味があり、また''British, American, Scientific, International, Commercial''(イギリスの、アメリカの、科学の、国際上の、商業の)の頭字語でもある。 ベーシック英語では基本単語が850(および国際的な単語が78)と語数を少なくしている。それにもかかわらず、オグデンによれば英語での表現と同じような表現ができるという。 動詞、名詞が少なくなっている分を、複数の語を組み合わせたり、一つの単語に複数の意味を持たせたりすることで補っている。 ウィンストン・チャーチルは1944年にハーバード大学での談話でこの言語を国際語として使うことを推奨した。
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