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ベクタシュ教団(ベクタシー教団とも、Bektashism、トルコ語:Bektaşilik、アルバニア語:Bektashizmi、Bektashizëm) は十二イマーム派(シーア派)の分派とされるスーフィズム教団。13世紀にホラーサーン出身の聖者ハジュ・ベクタシュがアナトリア半島にて設立し、爾来カランダリー教団や15世紀のフルフィー教団をはじめ、同半島で興った他のスーフィズム教団の影響を受けながら発展を遂げた。16世紀にはバリム・スルタン(? - 1516年)が教団の組織化や中央集権化に成功し、中興の祖と称された〔『岩波 イスラーム辞典』(大塚和夫他編、岩波書店、2002年2月)p.870 〕。 アレヴィー派や十二イマーム派(何れもベクタシー教団と同じくシーア派)と同様、アリー・イブン・アビー・ターリブに対する崇敬を信仰の拠り所としているため、マフムト2世の改革以後は正統派の聖職者により異端とされた。しかし、シーア派やスーフィズム、キリスト教やその他土着信仰を習合させた教団に対する支持は根強く、農民のみならずオスマン帝国のインテリ層にまで大きな影響を与えている。アレヴィー派とは哲学や文化の面で密接な関係があり、トルコでは現在アレヴィー-ベクタシー文化として、両者は統合した形で語られることが一般的である。 == 信条 == イスラム教における他の神秘主義運動と共通する所が多い。例えば教団用語でババと称される精神的支柱が存在するほか、シャリーア(イスラム法)、タリーカ(精神的指針)、マーリファ(体験的知識)、そしてハキーカ(現実)の4つを固守する。 また、イブン・アラービーの提唱した存在一性論を特に強調しており、これは万有在神論に近しい概念ではあるものの、西洋では汎神論として誤って分類されることが度々ある。存在一性論の中心的概念に基づき、教団では現実をアッラー、ムハンマド、そしてアリーの3者が統一した実体と見るものの、キリスト教におけるような三位一体説を採るものではない。 ムハッベトと呼ばれる独特の儀礼食のほかババに罪状を告白するなど、クルアーンやスンナの非正統的な解釈に基づく儀式を行うことが多く、その上こうした儀式を執り行うに当たり特定の教理も存在しないのが特徴である。ガザーリーやジャラール・ウッディーン・ルーミーら、教団外部にあって精神面で近しい関係にある神秘主義者を崇拝する風も強い。 信徒は通過儀礼を通じて現実への霊的な道を歩まなければならず、ダルヴィーシュなどを経て最終的にはハーンカー (修道場)の長たるババとなり、霊的導きを授ける資格を得ることになる。なお、ババにも階級が存在し、最年長者であるデデババ(曽祖父の意)は教団トップとされる。デデババはアナトリア半島中部・ネヴシェヒル県ハジベクタシュ村にあるハジュ・ベクタシュ廟付近に居住する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ベクタシュ教団」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Bektashi Order 」があります。 スポンサード リンク
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