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ベタレイン(Betalain)は、ナデシコ目の植物で見られる赤色及び黄色のインドール誘導色素である。これらの植物では、アントシアニンの代わりに存在している。ベタレインは、いくつかの高等菌類でも見られる。花弁で目立つが、果実、葉、茎、根の色も担っている。テーブルビートに含まれる色素もこの仲間である。 ==概要== 「ベタレイン」という名前は、この物質が最初に抽出されたビートのラテン語名(''Beta vulgaris'')に由来する。ビート、ブーゲンビリア、アマランサスや多くのサボテンの深い赤色は、ベタレイン色素の存在のためである。赤色から紫色の独特の色合いは、多くの植物で見られるアントシアニンとは異なっている。 ベタレインには、2つの種類が存在する。 *ベタシアニンは、赤色から紫色の色素である。植物に存在するベタシアニンには、ベタニン、イソベタニン、プロベタニン、ネオベタニンがある。 *ベタキサンチンは、黄色から橙色の色素である。植物に存在するベタキサンチンには、ブルガキサンチン、ミラキサンチン、ポルツラキサンチン、インディカキサンチンがある。 植物中でのベタレインの役割についてはよく分かっていないが、殺菌効果を持っているという予備的証拠がある。さらに、ベタレインは蛍光を発する花でも見られる〔Gandia-Herrero, F., Garcia-Carmona, F., and Escribano, J. (2005) Floral fluorescence effect, Nature 437, 334-334. doi:10.1038/437334a 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ベタレイン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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