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ベタレイン : ウィキペディア日本語版
ベタレイン

ベタレイン(Betalain)は、ナデシコ目の植物で見られる赤色及び黄色のインドール誘導色素である。これらの植物では、アントシアニンの代わりに存在している。ベタレインは、いくつかの高等菌類でも見られる。花弁で目立つが、果実、葉、茎、根の色も担っている。テーブルビートに含まれる色素もこの仲間である。
==概要==

「ベタレイン」という名前は、この物質が最初に抽出されたビートのラテン語名(''Beta vulgaris'')に由来する。ビート、ブーゲンビリアアマランサスや多くのサボテンの深い赤色は、ベタレイン色素の存在のためである。赤色から紫色の独特の色合いは、多くの植物で見られるアントシアニンとは異なっている。
ベタレインには、2つの種類が存在する。
*ベタシアニンは、赤色から紫色の色素である。植物に存在するベタシアニンには、ベタニンイソベタニンプロベタニンネオベタニンがある。
*ベタキサンチンは、黄色から橙色の色素である。植物に存在するベタキサンチンには、ブルガキサンチンミラキサンチンポルツラキサンチンインディカキサンチンがある。
植物中でのベタレインの役割についてはよく分かっていないが、殺菌効果を持っているという予備的証拠がある。さらに、ベタレインは蛍光を発する花でも見られる〔Gandia-Herrero, F., Garcia-Carmona, F., and Escribano, J. (2005) Floral fluorescence effect, Nature 437, 334-334. doi:10.1038/437334a 〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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