翻訳と辞書
Words near each other
・ ベネディクトゥス2世 (ローマ教皇)
・ ベネディクトゥス3世 (ローマ教皇)
・ ベネディクトゥス4世 (ローマ教皇)
・ ベネディクトゥス5世
・ ベネディクトゥス5世 (ローマ教皇)
・ ベネディクトゥス6世 (ローマ教皇)
・ ベネディクトゥス7世 (ローマ教皇)
・ ベネディクトゥス8世 (ローマ教皇)
・ ベネディクトゥス9世 (ローマ教皇)
・ ベネディクトゥス・ドミヌス・デウス
ベネディクトゥス会
・ ベネディクト・アンダーソン
・ ベネディクト・アントニオ・アンジェリ
・ ベネディクト・アントン・アウフシュナイター
・ ベネディクト・アーノルド
・ ベネディクト・アーノルドのケベック遠征
・ ベネディクト・ウォン
・ ベネディクト・ウー
・ ベネディクト・カイリー
・ ベネディクト・カンバーバッチ


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

ベネディクトゥス会 : ミニ英和和英辞書
ベネディクトゥス会[かい]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [かい]
  1. (n,n-suf,vs) meeting 2. assembly 3. party 4. association 5. club 

ベネディクトゥス会 ( リダイレクト:ベネディクト会 ) : ウィキペディア日本語版
ベネディクト会[べねでぃくとかい]

ベネディクト会(, )は、現代も活動するカトリック教会最古の修道会
== 概略 ==

529年ヌルシアのベネディクトゥスローマナポリ間のモンテ・カッシーノに創建した〔モンテ・カッシーノはローマの南東130キロメートルに立地する標高519メートルの岩山である。〕。その戒律は「服従」「清貧」「童貞(純潔)」であった〔堀米(1974)pp.226-227〕。ベネディクト会士は黒い修道服を着たことから「黒い修道士」とも呼ばれた。
ベネディクトゥスが修道院の生活の規範とした戒律(「聖ベネディクトの戒律」)は、12世紀に至るまで西方教会唯一の修道会規であり、フランシスコ会ドミニコ会以後の多くの修道会の会憲・会則のモデルとなった〔『キリスト教大事典』(1963)pp.963-964〕。ベネディクトゥスの妹スコラスティカも、同じ精神を持って生活する女子修道院を開いている。同会の会員は「清貧」「従順」「貞潔」および「定住」の誓願をたて、修道院において、労働と祈りの共同生活を送った。これが観想修道会の基準となった〔ベネディクト会が観想修道会であるのに対し、フランシスコ会・ドミニコ会は托鉢修道会である。〕。
同会の伝道範囲・活動範囲は、イタリア半島のみならず現在のイギリスドイツデンマークスカンジナヴィア半島アイスランドスイススペインに及んだ。中世ヨーロッパにおいて、伝道神学歴史記録・自然研究・芸術建築土木のそれぞれにおいて果たした役割は大きい〔。
修道院が広大な領地財産を有するようになった時代、教会刷新をめざしてクリュニー会がベネディクト会の中から派生し、910年、クリュニー改革運動が起きた〔。12世紀中ごろ以降のベネディクト会は、世俗化により衰退した時期もあったが、1400年頃から再び改革運動が起きた〔。ベネディクト会からはクリュニー会の他にも、カマルドリ会シトー会厳律シトー会(トラピスト会)など、多くの修道会が派生したが、ベネディクト会そのものも存続し続けている〔。
画像のような荘厳な建物のひとつは、エステ家の枢機卿イッポーリト2世・デステにより1565年ごろから改修工事などが行われ、現代(2001年)において世界遺産に登録されたものまである。
宗教改革時代に修道会は打撃を受け、イギリス、デンマーク、ノルウェースウェーデンの修道院は解散させられ、ドイツでは全体の3分の1を喪失した〔。19世紀初頭には世俗化する西欧各国の動向によりほとんどの修道院が解散もしくは廃止させられたが、その後、1830年頃から次第に復興のきざしがみえ、近代に入って学問研究、典礼運動などを契機に復興を果たし、こんにちにいたっている〔〔赤池(2004)〕。日本においては、厳律シトー会に属する北海道北斗市トラピスト修道院でベネディクト会の活動の様態を知ることができる〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ベネディクト会」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Order of Saint Benedict 」があります。




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.