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ベリテック(英語:Veritech)は、いわゆる「ロボテック・シリーズ」が、『超時空要塞マクロス』・『超時空騎団サザンクロス』・『機甲創世記モスピーダ』(いずれも竜の子プロダクション製作)の3作品をハーモニーゴールド USA社(Harmony Gold USA)がライセンスを取得した後、同一世界の異なる時代と世代を描いた連続する一つの大河ストーリーとして翻案、再編集した作品であるために、元来は無関係であった各作品を通して貫いている概念を表すものとして導入された語である。 まず最初のOTMの導入成果である、地球製可変機動兵器VF-1バルキリー (Valkyrie)は、可変戦闘機という航空機のみに限定された分類ではなく、より普遍化された、「可変工学」"Variable Engineering"と「ロボット工学統合技術」"Robotic Integration-TECHnology"、つまり「ベリテック」("VERITECH")による戦闘機("Veritech Fighter")、という意味であると新たに再(あるいは、拡大・追加)定義された。 そしてその「ベリテック」("VERITECH")が、前述のように「可変工学とロボット工学統合技術」("Variable Engineering and Robotic Integration-TECHnology")の頭文字を取り短縮したもの〔ストーン・ブリッジ出版社(カリフォルニア州・バークレー 本社)刊行『ロボテックの美術:シャドウ・クロニクル(影の年代記)』(原文:Art ofRobotech: The Shadow Chronicles)第141頁より、証拠となる定義文全文をトリミングした、jpg 形式による撮影画像。(670 pixel x 315 pixel). 〕として、後述の経緯でハーモニーゴールド USA 社(Harmony Gold USA)に採用され、公式設定とされた。 しかし同時に、通称や固有機体(車体)名称である、 * 最初の世代のVF-1バルキリー (VF-1 "Valkyrie") * 第二世代のVHT-2「スパルタス」(Spartus)やVFH-10「オーロラン」(Aurolan) * 第三世代の「遠征艦隊軍」所属のアーマー・サイクル及びライド・アーマーの統合通称である「サイクロン」(Cyclone)や、車体名称である「モスピーダ」( "Mospeada" )、更には可変戦闘攻撃機 VFA-6「レギオス」( "Legioss" ) などの通称も言及され資料に併記されている。 == 成立経緯 == 90年代後半に熱心なファンやファングループが同人誌や自作ウェブページ等で、パーソナルコンピュータ向けの自作ロールプレイングゲーム(RPG)やテーブルトーク・ロールプレイングゲーム(TRPG)での利用者の便宜の為に日本版の可変戦闘機(" Variable Fighter ")の略号" VF "に由来しながらも、翻案された他の2作品、『超時空騎団サザンクロス』・『機甲創世記モスピーダ』に登場する可変装甲戦闘車両や、可変モーターサイクル(Motorcycle)等、翼による継続飛行能力を持たない可変車輌にも呼称出来るように腐心し、本来は頭字語(アクロニムまたはイニシャリズム)ではない言葉の各文字をとって新たに頭字語とした『バクロニム』(英:backronym または bacronym)による後付けで考案された定義付けが、後に公式設定とされたものである。 ガウォーク(GERWALK)等の元来の用語との接続性を維持しながら拡張を行う創意工夫〔広大な北米大陸では、アメリカ合衆国とカナダ連邦、さらに異言語スペイン語圏であるチリやペルー等の南米大陸諸国のファンと交流を図るための手段としてインターネットが、性別、年代、言語、民族がそれぞれ異なるロボテックファンが交流を行うための共通語として自作ロールプレイングゲーム(RPG)やテーブルトーク・ロールプレイングゲーム(TRPG)の物語や設定が使われたために、各種組織や物語の行き先を左右する力を持つ主要人物(キー・キャラクター)の経歴や行動原理設定、各種機体や車輛を定義づける用語等の設定は急務かつ重要視されたという事情がある。〕の結果により、略号は共に同じ" VF "となる。 このように、海外のファンダムによる世界観の構築が今も絶えずなされている「活きている」シリーズ作品であることは、日本における「ガンダムシリーズ」の普及状況に通じるところがある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ベリテック」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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