翻訳と辞書 |
ベリリウム8
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。
ベリリウム8
ベリリウム8 (Beryllium-8・8Be) とは、ベリリウムの同位体の1つ。 == 不安定性 == 8Beは、極めて不安定なベリリウムの放射性同位体である。その半減期は(6.7±1.7)×10-17秒である。同重体である他の核種と比較しても、例えば隣同士である8Liと8Bは、8Beより安定な事が予測されるが、さらに1つ飛んで、陽子2個に対し中性子が6個という中性子過剰核である8Heでも0.1秒以上の半減期を持つことからも、8Beは極めて不安定である事が分かる〔核種の安定性は一般的に、ある核種が比較的安定である場合、その隣り合う核種がより不安定であり、1つ飛ばしたものがより安定である。ただし核種の状態によって例外もある。〕〔先述した3つの核種の半減期は0.001秒以上であるのに対し、8Beは0.00000000000000067秒であり、文字通り安定性は桁違いである。〕。なお、同重体の中では8Cは2.0×10-21秒と、8Beより更に不安定であるが、これは8Cが中性子が2個なのに対して陽子6個という陽子過剰核であるからである〔The NUBASE evaluation of nuclear and decay properties ''National Nuclear Data Center'' 〕〔中性子と異なり、陽子は電荷を帯びており、クーロン力により陽子同士が反発するためである。〕。
8Beがこれほど不安定なのは、陽子と中性子がそれぞれ4個ずつという原子核の構造によるものである。これはすなわち2個の4Heによって構成されていることを示す。4Heは陽子と中性子がそれぞれ2個ずつであり、これは魔法数を二重で満たすために安定な魔法核となる。そのため、8Beはアルファ崩壊、すなわち2個の4Heに分裂することによって崩壊する〔。 なお、8Beの親核種には8Bと12Beがある。8Bは陽電子放出によって、12Bはその1.6%がアルファ崩壊とベータ崩壊が同時に起こって8Beに崩壊する。しかし、8Beが極めて不安定であるため、中間体である8Beを抜かし、直接複数の4Heに崩壊すると説明されることもある〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ベリリウム8」の詳細全文を読む
スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース |
Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.
|
|