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ベルシャザル : ウィキペディア日本語版
ベルシャザル
ベルシャザル (Belshazzar) 新バビロニアの王、ナボニドゥスの息子。遠征で国内を空ける事の多かった同王によって国内統治を任されていた。アッカド語ではベル・シャル・ウツル (Bel sarra usur) と表記される。
旧約聖書ダニエル書の第5巻と第8巻では彼が最後のバビロニア王として記録されている。
== 来歴 ==
王子であった彼は、紀元前553年にナボニドゥスがアラビアのテイマへ遠征するのに伴って摂政(共同統治者)に任命されバビロンに残された。彼は大きな権限を持っていたと考えられるが、旧約聖書の記述とは異なりバビロニア王を正式に名乗った事は無い。彼の発行する公文書の日付は全てナボニドゥスの治世年で発行されし、神殿の建設もまたナボニドゥスの名で行われた。
紀元前547年にバビロニアの神殿の人事が一新されている。これをもってベルシャザルが人事権を掌握していたという説があるが定かではない。しかし彼の権力は相当な物があったと考えられ、旧約聖書で彼が王と記録されているのはその存在感を示すものと言える。
王国滅亡後の消息は不明であるが、ペルシア軍により捕らえられた父ナボニドスが特赦されたのとは異なり、聖書の記述どおりバビロン陥落の夜に殺されたとみられている(アンドレ・パロ『ニネヴェとバビロン』波木居斉二訳、みすず書房、1959年、163頁)。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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