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絵画館(かいがかん、〔「Gemäldegalerie ゲメルデガレリー」はドイツ語で「絵画館」を意味する一般名詞だが、「ゲメルデガレリー」というとこのベルリンの絵画館を意味することが多い。日本では他にベルリン絵画館、ベルリン国立絵画館などと呼ばれることもある〕)は、ドイツのベルリンにある美術館。ベルリン美術館を構成する美術館の一つで、ポツダム広場の西、ティーアガルテン地区の文化フォーラム (Kulturforum) に位置している。13世紀から18世紀のヨーロッパ諸国の芸術品の収蔵では世界有数の美術館であり、所蔵されているコレクションには、アルブレヒト・デューラー、ルーカス・クラナッハ、ヤン・ファン・エイク、ラファエロ、ティツィアーノ、カラヴァッジオ、ピーテル・パウル・ルーベンス、レンブラント、ヨハネス・フェルメールら巨匠の名作が含まれている。絵画館は1830年に開館し、その後1998年に新築された。 == 歴史 == コレクションの前身はウンター・デン・リンデン沿いのルストガルテンにあったベルリン王宮の王室ギャラリーである。ブランデンブルク選帝侯フリードリヒ・ヴィルヘルムと、プロイセン王フリードリヒ2世の時代にギャラリーのコレクションは増え始めていった〔''The core of the collection was formed from the art treasures belonging to The Great Elector (1620-1688) and Frederick the Great (1712-1786).'' 〕。 数世紀にわたるこれらのコレクションの収集には、金銭で購入したものだけではなく、戦利品やポーランドからの略奪美術品も多く含まれていた。ポーランド分割時に押収した数多くの美術品だけではなく、1656年にポーランド・ヴァーサ家の王室コレクション〔Relation by Wawrzyniec Rudawski. 〕、1740年にポーランド王ヤン3世のシレジア・コレクション、19世紀はじめにはポーランド・リトアニア王スタニスワフ・アウグストのコレクションなどが、ベルリンの王室ギャラリーに加えられていった〔''Stosunek władców Prus do kultury polskiej ilustruje wywóz ze Śląska, jeszcze w 1740 r., zbiorów Jana III Sobieskiego, (...) rekwizycje dzieł sztuki z "pruskiej" Warszawy, z początkiem wieku XIX, wywóz części zbiorów Stanisława Augusta Poniatowskiego.'' 〕 。 王室コレクションのギャラリーの最初の館長はグスタフ・フリードリヒ・ワーゲン (:en:Gustav Friedrich Waagen) だった。1890年から1929年には著名な美術史家でキュレータのヴィルヘルム・フォン・ボーデ (:en:Wilhelm von Bode) が、館長職を務めた。ボーデの指揮のもと、絵画館は国際的な地位を高めていくこととなる。 1904年に絵画館は、後にボーデ博物館と呼ばれるようになる新設されたカイザー=フリードリヒ博物館 (Kaiser-Friedrich-Museum) へ、多くのルネサンス美術品を移した。博物館は第2次世界大戦中に甚大な被害を受けたが、収蔵されていたコレクションの多くはドイツ中に分散して保管されていたため、失われることはなかった。しかし第2次世界大戦の終戦時に、高射砲塔防空壕の火災により400以上の美術品が失われてしまい、さらに数百点にのぼる絵画がアメリカ、ソ連に押収され、ソ連が略奪した美術品が戻ってくることはなかった。ドイツに残された残りのコレクションは東西ドイツで分割され、東ベルリンではほとんどがボーデ博物館に、そして西ベルリンではダーレムに収蔵されていた。 2006年6月には、1944年の終戦時から行方が分からなくなっていた、イタリア人画家アレッサンドロ・アッローリ (:en:Alessandro Allori) の作品が、イギリス人ジャーナリストのチャールズ・ウィーラーから返還されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「絵画館 (ベルリン)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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