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ベンゾニトリル benzonitrile =========================== ベンゾニトリル
ベンゾニトリル (benzonitrile) は、示性式がC6H5CN と表され、ベンゼンの水素原子の一つをニトリル基で置換した構造を持つ芳香族化合物である。省略して PhCN とも書かれる。この化合物は無色透明の液体で、甘いアーモンド臭を持つ。ベンズアミドの脱水反応か、ブロモベンゼンとシアン化ナトリウムの反応で合成される。消防法に定める第4類危険物 第3石油類に該当する〔法規情報 (東京化成工業株式会社)〕。毒物及び劇物取締法の劇物に該当する〔毒物及び劇物指定令 昭和40年1月4日 政令第2号 第2条 32 〕。 == 性質 == ベンゾニトリルは有用な溶媒で、多くの誘導体の前駆体でもある。アミンと反応させると加水分解の後、N-置換ベンズアミドが生じる。これに臭化フェニルマグネシウムを反応させ、続いて加水分解させるとジフェニルケトイミン Ph2C=NH(b.p. 151 ℃, 8 mm Hg)が生じる。 ベンゾニトリルは後期の遷移金属と配位錯体を作ることができる。ベンゾニトリル配位子は強い配位子によって容易に置換されるので、ベンゾニトリル錯体は合成中間体として便利である。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ベンゾニトリル」の詳細全文を読む
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