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ペルシャヒョウ(:w:Panthera pardus saxicolor)別名イランヒョウは、ヒョウ科の亜種の1種で、西アジア原産のヒョウの1亜種。 中東(西アジア)の生息分布地においては絶滅の危機にさらされている。 == 亜種の特徴 == *ペルシャヒョウは、ヒョウの全ての亜種で最も大型。 *体毛が長く、体色はやや淡く明るい。 *黒い斑点は体の内側(ノド、胸、腹)にも広がり点在している。 *体長:150-180cm *尾長オス95cm-110cm *体重:70-100kg == 生態 == *食性は肉食である。捕食する獲物は地域によって異なるが野生のヒツジ類や、イノシシ、鹿(アカシカやノロジカ)、そして人の家畜などとなる。 *ペルシャヒョウの狩りの仕方は他のヒョウと同様で単独で行い、捕食する動物に忍び寄り、どこからともなく奇襲で襲い、最後は獲物のノドを噛むことで獲物を殺し捕獲する。 *出産については、3-4ヵ月の妊娠期間を経て通常3匹の子を1回で出産する。 *メスは、2歳半くらいで性的な成熟期となる。 == ペルシャヒョウのStaus == == ペルシャヒョウの生息分布 == *ペルシャヒョウの生息地はトルクメニスタン、ウズベキスタン、タジキスタンとアフガニスタン北西部、アルメニア、アゼルバイジャン、グルジア、イランに分布している。 *しかし野生動物の生息地と人間の設定した国境との範囲は当然違い、島などのように隔離されている所を除き重複していることが多い。その中でペルシャヒョウの生息地としての範囲に別亜種であるバルチスタンヒョウ、コーカサスヒョウ、アナトリアヒョウなどの種の生息範囲が重なっており、情報が混同している。 *バルチスタンヒョウ(Panthera pardus sindica) *イラン南東部 *コーカサスヒョウ(Panthera pardus ciscaucasica) *アルメニア、アゼルバイジャン、ジョージア(グルジア) *アナトリアヒョウ(Panthera pardus tulliana) *トルコ西部 *別亜種の生息地を除くとペルシャヒョウの生息地は下記のようになる。 *ペルシャヒョウ(Panthera pardus saxicolor) *イラン(南東部除く)、アフガニスタン北西部、トルクメニスタン、ウズベキスタン、タジキスタン '' *英語版ペルシャヒョウの生息地を参照に別亜種との重複地域を含めた生息地。'' *イランのペルシャヒョウ *イランにおいてはエルブールズとザグロス山脈で目撃の報告があるが個体数は減少している。それでもこの亜種としての生息数はイラン国内が最も多く推定で550-850頭の個体が生息しているとされている。 *アルメニアのペルシャヒョウ(南カフカス地方の国) *アルメニアにおいてはアルプスの山麓付近の草原に生息しており、またこの地は起伏に富んでいる崖や岩場も多くある為、ペルシャヒョウの活動のコースはある程度、一定のコースとなることから研究者にとってはヒョウの生息活動を見つけるのには都合が良い。 *アルメニアでは、昔からヒョウと人とが共存しており、20世紀中頃までは、山で比較的簡単に発見されていた。1950-1970年代には、ヒョウの生息個体数は北部の地域において増えていた傾向があったが、近年は密猟などにより個体数は減り生態も脅かされている。 *アゼルバイジャンのペルシャヒョウ(南カフカス地方の国) *アゼルバイジャン南部のナゴルノ、カラバフ、ナヒチェヴァンなどの地域においては、時折ペルシャヒョウの目撃例もあったにも関わらず2007年3月に画像撮影されるまで生息が不明とされていた。また1990年代後半にはアゼルバイジャンのペルシャヒョウは絶滅しているのかどうかも不明であった。 *ジョージア(グルジア)のペルシャヒョウ(南カフカス地方の国) *ジョージアにおけるペルシャヒョウは主に密林において生息しているが、その個体数は極めて少なく個体数は不明である。 *ペルシャヒョウの目撃例としてはトビリシ地域周辺や首都の北西部周辺でも目撃されており、2004年にはジョージア南東部の地域で低地の草原でも目撃例がある。 ===生息域拡大への取り組み=== ロシアのコーカサス地方にも、かつてペルシャヒョウが生息していたが1920年代に絶滅した。2009年、ロシアのプーチン首相自ら、ペルシャヒョウの復活プロジェクトに乗りだし、トルクメニスタンから贈られた2匹のオスを野生に放った。引き続きイランなどにも個体入手への協力を依頼しているという〔ロシア首相、「ヒョウ」復活にイランへ協力要請(ロイター通信 2010年4月16日) 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ペルシャヒョウ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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