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ペルー早稲田大学探検部員殺害事件(ペルーわせだだいがくたんけんぶいんさつがいじけん)とは、1997年にペルーで発生し、早稲田大学の日本人学生2名が犠牲になった殺害事件。冒険部に所属する2名のアマゾン川をイカダで下る冒険旅行の途中、営利目的のペルー陸軍の兵士に暴行のうえ殺害された。事実誤認を指摘された橋本龍太郎首相の言動や事件への対処能力、補償問題、海外での日本人の安全確保、冒険の是非などさまざまな議論も起きた事件である。 この冒険旅行を計画および実施し、事件の被害を受けたのは、当時、早稲田大学理工学部3年生と商学部3年生の2名であり、以後それぞれAとBと表記する。事件の主犯格のペルー陸軍の軍曹(事件発生当時)をXと表記する。また人物の肩書、施設名称などは、事件発生当時のものである。 == 事件の背景 == === ペルーにおける日系人の状況 === 日本からペルーに移民が始まったのは、公式には1899年からである。当初は未開の地であったアマゾン地域への入植であったが、より高い収入を求めて次第にリマなどの都市部に流入した〔。1930年頃のリマ圏の全人口の約5%が日本人移民であった。一部では日本人の商業独占状態が生まれ、これがペルー人との間で摩擦を引き起こした〔。1930年ごろから激しい排日運動が生じ〔、1940年にはリマで大規模な排日暴動が発生するに至った。さらに翌年、太平洋戦争が勃発すると、日本との国交を断交。ペルーの日系移民の財産没収が行われ、さらにアメリカの強制収容所へ送られるなど南アメリカの中で、もっとも厳しい敵対政策がとられた。戦後、ブラジルなどでは日本政府が関与する形で、大規模な日本人移民が再開された。しかし、ペルーではそのような形の移民は行わなれなかった。 戦前のペルーの日系移民に対しての厳しい状況を踏まえ、移民二世にあたる世代は、ペルー社会への溶け込みに力を注いだ。地道な地位向上の努力の結果、日系二世であるアルベルト・フジモリが1990年にペルー大統領の職についた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ペルー早稲田大学探検部員殺害事件」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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