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ホイシュレッケ
ホイシュレッケ 10とは1943年から1944年にかけ、ドイツのクルップ・グルゾン社によって開発された試作自走砲および兵装運搬車の名称である。本車の制式名称は105 mm leichte Feldhaubitze 18/1 L/28 auf Waffenträger Geschützwagen IVbで、製造はドイツのマクデブルクで行われることとされた。このホイシュレッケは搭載・卸下が可能な砲塔を装備し、降ろした砲塔はトーチカとして用いられる他、砲兵部隊の装備として車両の後方に取り付け、牽引できた。 クルップ社は1942年から1943年にかけて試作車を3両のみ生産した。ホイシュレッケは当初、IV号戦車の車体を短縮したものを使用して生産されたが、後にはフンメル自走砲用に開発されたゲシュッツヴァーゲンIVの車体に換えられた。ホイシュレッケ10の量産開始は1945年1月に予定されていたが、実行に移されることはなかった。 == 開発 ==
=== 先行研究 ===
1939年9月末、クルップ社では「最初の現実的で自走可能な砲兵用装備」を設計した。これは特殊用途車輌165/1、またSd.Kfz. 165/1と呼ばれた。Sd.Kfz. 165/1は後のホイシュレッケと類似の設計だったが、砲塔を取り外し、地面に設置することのできる機構を車体に装備していなかった。一連の試験の後、ドイツ国防軍は1940年1月の初めにSd.Kfz. 165/1を受け入れた。1941年、クルップ社は改修されたIV号戦車の車体を基礎とし、10.5cm leFH 18/1 L/28砲を搭載した試作車輌を製造した。 試作車輌はより小型のエンジンである6気筒マイバッハHL66Pを搭載し、これは出力が188馬力だった。200両の生産が発注されたものの、クルップ社では1942年の最後の4ヶ月に試作車を10両のみ完成させるに留まった〔。これらの車輌は東部戦線に投入された〔New Vanguard 28 Panzerkampfwagen Iv Medium Tank 1936-45, Osprey Publishing〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ホイシュレッケ」の詳細全文を読む
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