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星虫
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星口動物(ほしくちどうぶつ、Sipuncula)は、一般にホシムシと呼ばれる蠕虫状の海産無脊椎動物。体は左右対称で、節(体節)に分かれていない〔。約250種が含まれる〔。独立した門に分類されているが、環形動物門に含まれるとする説もある。 ==特徴== ソーセージのような体形の蠕虫。体長は3 cmから10 cm程度のものが多いが、1cmに満たない小さな種や、約50 cmに達する大型のものもいる〔。体色はさまざまだが、くすんだ色が多い〔。 体は体幹部と陥入吻からなる。陥入吻の先端に口があり、その周囲または背側に触手が多数ある。和名の星口とは、この触手が放射状に広がる様子に由来する〔。体腔内に1対か2対の牽引筋があり、これによって陥入吻を体幹部に引き込むことができる〔。種によっては吻を引き込み、体を膨らませた姿がピーナッツに似ることから、英語ではと呼ばれる〔。陥入吻にはしばしば棘や鉤が並ぶ〔。 体表はクチクラに覆われ、その表面には突起やとげがあることも多い。タテホシムシ科のものは体表の一部にクチクラが厚くなるか、石灰質が沈着してできた盾状部を持つ〔。 クチクラの下には表皮、次いで真皮がある〔。その内側には筋肉があり、外側に環筋層、内側に縦筋層があるほか、この2層の間に薄い斜筋層が見られることもある〔〔。縦筋層の下には体腔膜があり、その内側が体腔である。 体腔は裂体腔性の真体腔。腹膜により仕切られているが完全ではなく、1つに繋がっている〔。はっきりとした血管系は見られず、体の運動によって体腔液が攪拌されることが循環系の機能を果たしている〔〔。体腔液中にはヘムエリスリンを含む赤血球があり、体表を通じて得られた酸素を輸送する〔。ガス交換の場は種によって異なり、触手と吻の表面をともに使っているものもいるが、岩に穿孔する種や、酸素の乏しい泥などに潜る種は、触手表面だけで呼吸を行う。大型の種は体表をすべて使っている可能性がある〔。 体腔液内には、赤血球以外にも数種類の細胞が含まれる〔。体腔液はとして、圧力により体を支持したり、吻を伸ばしたりする役割も果たす〔。 体腔の大部分は消化管が占める〔。消化管は先端の口から後部へ伸び、後端で折り返して、体幹前端の背面にある肛門に続く。したがって消化管はU字型になり、後ろへ伸びる腸管と、後端から戻ってくる腸管は、互いに螺旋に巻きついている〔〔。このような屈曲した消化管は、星口動物以外には、固着性の動物にしばしば見られる〔。 腎管が1対または1本、体幹前部の腹面側にある。腎管は外腎口で体表に、内腎口で体腔内に繋がる〔〔。窒素老廃物は腎管を通じて、アンモニアとして排泄される〔。 小さな脳(脳神経節)と1本の腹神経索があり、この2つを繋ぐ食道神経環が体壁に沿って延びている〔〔。この構造は環形動物に似ているが、ホシムシでは腹神経索が分節しないという違いがある〔。触覚受容器は体表全体にあるが、とくに触手に多い。化学受容器は吻の背側に見られる〔。脳神経節の背側に一対の色素杯単眼を持つ種も多い〔〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「星口動物」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Sipuncula 」があります。 スポンサード リンク
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