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ホセ・マリア・アルゲダス : ミニ英和和英辞書
ホセ・マリア・アルゲダス
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


ホセ・マリア・アルゲダス : ウィキペディア日本語版
ホセ・マリア・アルゲダス

ホセ・マリア・アルゲダスJosé María Arguedas, 1911年1月18日 - 1969年12月2日)は、ペルー小説家文化人類学者ケチュア語を活かした独自の文体でインディオ世界を描くインディヘニスモの大家で、ペルーの国民的作家として敬愛された。代表作に『深い川』『すべての血』など。
==生涯==
ペルー南部のアンダワイラスに生まれる。両親ともに白人で、父はインディオの権利を擁護する弁護士〔杉山訳『深い川』解説では判事とされている。〕であった。早くに母を亡くし、3歳で祖母のもとへ行く。6歳の時に継母を迎えるが、資産家であった継母に嫌われ、調理場の桶の中で寝泊まりするような生活を強いられた。そのため、もっぱら使用人のインディオ達に囲まれて育つことになるが、これにより少年時代はスペイン語よりもケチュア語を得意とした。この経験が、アルゲダスにインディオのアニミズムへ向かわせる契機ともなっている。また不良であった義兄によって強姦の見張りを強要されるなどといったトラウマを植え付けられ、晩年になっても精神分析医の助けを必要とした。後年の作品内でも、性は暴力的で不潔なものとして描かれている。やがて継母や義兄との関係に耐えられなくなり、ついには自宅の農場を離れてウテコというインディオの村に避難し、インディオ達と寝食を共に過ごすようになる〔杉山訳『深い川』解説より。〕。自身の感受性やメンタリティーはインディオと変わらなかったと後年述懐している。
父親といくつかの土地を転々とした後、13歳でアバンカイの寄宿学校へ入学。このアバンカイの学校は後年『深い川』の舞台となる。のち、リマ国立サンマルコス大学に進学。父はアルゲダスが大学生の頃に亡くなる〔。1933年、最初の作品を発表。ケチュア語の題名が付けられた「ワルマ・クヤイ(子供の恋)」で、雑誌『記号』の創刊号に掲載された。この作品で既に、生涯に渡るテーマとなったインディオ文化と西洋文化の狭間に位置する苦悩が見られる〔。1935年に処女作となる短編集『水』を刊行。横暴な村の権力にインディオの若者が立ち向かう表題作「水」が特に評判となった〔集英社『世界文学大事典』〕。1937年に大学を卒業するが、政治活動に関係して逮捕され、約1年投獄される。この体験は後に『セスト刑務所』の土台となる〔。出所後は中学校の教師となる。1941年に初の長編『ヤワル・フィエスタ』を刊行。インディオの風習を野蛮とみなす支配者と、それに抵抗するインディオ達の姿を綴った。
その後、大学に戻り民族学の研究を開始。アンデスの村落でフィールドワークを行って民話や民謡を精力的に採集し、『ケチュア族の歌と物語』など多くの論文にまとめた。この間の作家としての活動は、『ダイヤモンドと火打石』など2、3の短編を書いたのみである。後に遺された「日記」によると、この期間について「幼年期の体験に起因する精神的な病」のために5年間活動できなかったとしている〔。
1958年、2作目の長編『深い川』を発表。一人の少年の目を通じ、アンデスの大自然との交流やインディオの魔術的世界を情感豊かに描き出した。1961年に自伝的要素を持つ『6号』を発表。1964年には『すべての血』を発表、様々な人種や階層が錯綜する中で近代化へと進むペルーが抱える社会問題を明らかにした。
しかしこの頃から気力が減退し、創作力にも衰えを感じ始める。1969年、遺作『上の狐と下の狐』を書き上げた直後にピストル自殺を図る。4日後にリマの病院で死去。58歳だった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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