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ホソムギ(細麦、ペレニアルライグラスとも、学名:''Lolium perenne'')は、イネ科ドクムギ属の多年草。原産地はヨーロッパ。牧草として世界中で用いられ、そのほとんどの地域で帰化植物として雑草化している〔山崎耕宇ら『新編農学大事典』601-603ページ〕。 == 概要 == 形態的特徴および生態的特徴については、栽培品種化に伴って様々な変化があるので、ここに記載したものは主に野生で見られる範囲の特徴である。 ; 形態 : 標準和名の通り、ムギ様の細い葉を持つ。葉色は光沢のある緑色〔佐竹義輔ら「ホソムギ」『日本の野生植物 草本I 単子葉植物』114ページ。〕、葉身部の幅は2-4mm〔長田武正「ホソムギ」『日本のイネ科植物図譜(増補版)』130-131ページ。〕。草丈は通常30-60cm程度〔。穂長は15-25cm、小穂の長さは1-2cm、通常は穎花に芒は無い〔。 ; 生態 : ヨーロッパ原産だが、現在の自生地はアジア・北米の温帯地域および北アフリカに広がっている〔。冷涼かつ温和な環境や、水分が多い土壌を好み、乾燥状態や酸性土壌を嫌う〔農業・生物系特定産業技術研究機構「ペレニアルライグラス」『最新農業技術事典』1415ページ。〕。日本での開花期は初夏から夏〔開花期については資料によってずれがある。『日本のイネ科植物図譜(増補版)』では5-7月、『日本の野生植物』では7-8月、『新編農学大事典』では5月上旬-6月中旬と記載。〕。多年草であるが永年性はない〔『日本の帰化植物』に「短命の多年草」と記載。〕。 ; その他 :ドクムギ属の植物種は相互に雑種を作りやすい〔。特にペレニアルライグラスとイタリアンライグラスとの間の雑種は連続的な変化を持つものがあり、両親間には明確な差があるにも関わらず、自生個体については判別が付きにくい。両者の基本的な違いは次の通りである〔〔〔清水建美「ドクムギ属」『日本の帰化植物』246ページ〕。 : *ホソムギ(ペレニアルライグラス) - 多年生。葉身幅2-4mm。頴は通常無芒。ネズミムギより稈がやや扁平で、葉鞘はやや丸みを帯びる。若い葉は折り畳まれている。 : *ネズミムギ(イタリアンライグラス) - 一年生。葉身幅3-8mm。頴に長い芒がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ホソムギ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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