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ホメーロス問題(ホメーロスもんだい)とは、ホメーロスの正体と、『イーリアス』と『オデュッセイア』の著述に関しての論争のこと。この論争は古代からあるが、基本的には19世紀から20世紀の間に討論された。伝統的な口誦詩の研究が進むにつれて、ホメーロス問題は重要性が薄れるか、または少なくとも抜本的に再公式化されるようになった。 == 今日の研究状況 == ホメーロス問題の研究史を総合した結果、大体のところ次のような仮説が受け入れられている。 * ホメーロス(紀元前700年頃)以前、既にトロイア伝説の素材が存在した。 * 確固たるヘクサメトロス(ミルマン・パリーを参照)の形式で口述によって即興で詩作する伝統は、ホメーロスの時代にして既に約850年の歴史を持つものであった。 * ホメーロス個人は有能な歌い手であり、文字使用を通じて過去100年に渡って蓄積されてきた素材を構成するノウハウを利用し、手持ちの伝説の素材の平均的形態を一つ(「イーリアス」と「オデュッセイア」の起草者が同一であることを了承するのなら、二つとも言える)、独力で作り上げた。 * 51日間の物語で語られる、「アキレウスの恨み」に力点を置いた、トロイア陥落の遅延に関する詩=イーリアス * 40日間の物語で語られる、トロイア戦争参加者オデュッセウスの帰還が成功することについての詩(オデュッセウスの帰郷)=オデュッセイア 両者の叙事詩は、口承から著作への移行期間の(ヨーロッパ文化史中の)固有の局面に於ける産物である。双方の著作はおそらくは文字使用のもとで構想され確定されたが、ギリシア文化の文字使用化が完了するに至るまでは、ラプソドスたちによって口承で普及されたのである。 この仮説を根拠付けるため、現在では世界中で研究が行われている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ホメーロス問題」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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