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ホンオフェ(洪魚膾、こうぎょかい、)は韓国料理のひとつ。ガンギエイ(洪魚:ホンオ、こうぎょ、)の刺身、あるいは切り身を壷などに入れて発酵を促進させたものである。朝鮮半島南部ではカオリフェとも呼ばれる。 == 解説 == エイの肉を壺等に入れて冷暗所に置き、10日ほど発酵させるとエイの持つ尿素などが加水分解されてアンモニアが発生し、ホンオフェが出来上がる〔小泉武夫『くさいはうまい』毎日新聞社、2003年、196-198頁 ISBN 4-620-31635-0〕。 韓国全羅南道の港町である木浦地域の郷土料理で、ガンギエイの切り身を壷に入れ、4日ほど発酵させたものである。発酵させればさせるほど身が柔らかくなり、美味とされる。プサン、ソウルなどでも食べることはできるが、全羅南道以外で供されるものの多くはエイの切り身(フェ、刺身)であり〔石川雅之『もやしもん1』第6話参照 ISBN 4-06-352106-0〕、身に軟骨が付いていてコリコリとした食感を楽しみ、さっぱりとしたものが多い。全羅南道木浦の本場ものは凄まじいアンモニア臭がし、涙を流しながら食べることになる。口に入れた後にマッコリで流し込むのが通の楽しみかたとされる。 マッコリはタクチュ(濁酒、だくしゅ、どぶろく)ともいい、熟成させたホンオフェとマッコリの相性が良いため、一緒に食べるのが通とされ、ホンタク(洪濁、こうだく)と呼ばれるようになった。また、ホンオフェと豚肉、キムチを一緒に包んで食べることをサマプ(三合、さんごう)という。 長く口の中に入れておくとアンモニアによって口内粘膜がただれてしまうこともあるので注意が必要である。 そのアンモニア臭から外国人や初心者には敬遠されるが、韓国では高級食品のひとつであり、朝鮮半島南部のホンオフェの本場では結婚式など冠婚葬祭に欠かせないごちそうである〔1キロあたり15万から20万ウォン。小泉武夫『くさいはうまい』毎日新聞社、2003年、197頁 〕。 ホンオフェに類似したアンモニア臭が強い発酵食品としては、アイスランドで作られる(Hákarl)が存在し、これはニシオンデンザメやウバザメの肉を数か月間熟成させたものである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ホンオフェ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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