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ホンダ・リッジライン : ミニ英和和英辞書
ホンダ・リッジライン
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


ホンダ・リッジライン : ウィキペディア日本語版
ホンダ・リッジライン
リッジライン(Ridgeline)は、本田技研工業が生産・販売している中型スポーツユーティリティトラック(SUT)である。
車名は「尾根、稜線」を意味する。
==初代 YK1型(2005年- )==

2004年1月に北米国際オートショー(デトロイトオートショー)でSUTコンセプトが発表、1年後の2005年1月に同ショーでリッジラインとして発表され、2005年3月から2006年モデルとして販売が開始された。
エクステリアデザインはキャビンと荷台が一体であることを強調するようにシームレスな1つの金属の塊から削り出したような「billet construction」をコンセプトとしている。
プラットフォームアキュラ・MDX北米仕様 ホンダ・オデッセイホンダ・パイロットと同じ「グローバル・ライトトラック・プラットフォーム」を使用するが90%以上が新しくなっており、ホンダが製造した自動車で最大のサイズと最長のホイールベースを持つこととなった〔Honda Media Newsroom Release: 2006 Honda Ridgeline Overview 〕。トラックとして過酷な使用に耐えるための対応が取られており、ボディは7つの高張力鋼クロスメンバーを使ったフルボックス断面のラダーフレームをモノコックに統合し強固な作りとしている。
エンジンはJ35A型 V型6気筒トランスミッションは5速AT、駆動方式はVTM-4方式の4WDで、構成はMDXと同じであるが、耐久性強化やチューニングが加えられた。ハイマウントのエアインテークは低回転域のトルクを向上させるほか水の浸入も防止する。パワーステアリングクーラー、トランスミッションクーラーも備えた。サスペンションはピックアップトラック初の4輪独立懸架式で、リアはトレーリングアーム式マルチリンクとし、荷台部分の張り出しを抑えるのに寄与している。ATレバーはコラム式である。
荷台は長さ1.52m(5ft)でSMC成型による鋼鉄強化複合材で作られ、傷や腐食に強いとされ、さらに3本の高張力鋼クロスメンバーで補強される。荷台の最大積載量は500kgで、ハーフトン(1/2t)クラスに属し、車全体の総積載量は最大703kg(1,550lbs)である。シボレー・アバランチと同じように荷台はボディと一体化されている。
荷台の後部下には特徴的な「In-Bed Trunk」があり、通常の自動車のトランク同様に鍵付きで上部に開き、内部は240Lを容量を持つ。トランクは耐水性があり、氷を敷き詰めてクーラーボックス代わりにも可能、底部に排水栓が設けてある。スペアタイヤはトランク奥のスペースにスライド収納するが、荷物によっては荷台脇に固定することもできる。荷台はホイールハウスの張り出しが小さいのも特徴で、幅広いスペースを確保している。両側に3箇所ずつの耐荷重158kgのカーゴフックを備え、ホンダならではとしてオフロードバイクやATVの積載を考慮した設計がされている。
デュアルアクションテールゲートは、通常の下開きに加えて横にも開くことができ、トランクへのアクセスを容易にしており、強度も最大136kgの動加重に対応する。
牽引能力は2名乗車時に最大2,267Kg(5,000lbs)で、ホンダの調査によるとトラック所有者の84%が5,000lbs以下のトレーラーを牽引しているということで、十分な能力を持つとしている。
4WDはVTM-4で、セレクトレバーが「1」、「2」、「R」の時にはロックモード機能が使用でき、オンにすれば10km/hまでは完全ロックとなり、29km/hで完全解除、29km/h以下になれば再びロックモードになる。
最低地上高208mm、アプローチアングル24.5度、デパチャーアングル22度、ランプブレークオーバーアングルは21度で、静止状態から28度(53%)のダート路面の登坂能力を備え、中型(medium duty)トラックレベルのオフロード性能を持つとしている。
インテリアは仕事と生活の混在する消防署の「dual-duty」をコンセプトとしている。1列目を居住空間、2列目を倉庫や車庫とし、インストゥルメントパネルは指令室をイメージしている。2列目座席は60:40分割で跳ね上げが可能で、シート全部を跳ね上げれば、フロントタイヤを外したマウンテンバイクなども積むことができる。センターコンソールボックスはアームレストがスライドし、内部がさらにスライドする多機能形状となっている。標準の自動熱線フロントウィンドウはトラック初の装備となっている。
安全装備ではABSVSAEBD(電子制御ブレーキ)、サイドエアバッグ、横転センサー付きサイドカーテンエアバッグ、タイヤ圧モニター(TPMS)などが標準装備となる。
NHTSA(米国高速道路交通安全局)の衝突テストで4ドアピックアップトラックとしては初の前面、側面衝突共に5スターを獲得し、横転耐性試験でもピックアップ最高の結果となった。
リッジラインのリアエンブレムは、ピックアップトラックの力強さを表現するために、他のホンダ車とは違い、ホンダのコーポレートアイデンティティ(CI) ロゴが使われておらず、「HONDA」とローマ字で表記されている。
グレードは「RT」、「RTS」、「RTL」の3種類。「RT」は17インチスチールホイールにマニュアルエアコンが特徴。「RTS」では17インチアルミホイール、オーディオのアップグレード、サウンドコントロール付きステアリング、前席パワーシート、デュアルゾーンオートマエアコン、外気温度計が付き、「RTL」は18インチホイール、レザーシート、パワーランバーサポート、シートヒーター、リアビューミラー、HomeLinkなどが付き専用オプションでサテライトナビゲーションやDVDエンターテイメントシステム、ムーンルーフ、XMサテライトラジオなどが用意される。
2007年モデルでは4色のボディーカラーや、牽引装置が標準の「RTX」グレードが追加された。「RTL」ではムーンルーフ、XMラジオが標準装備に変更。
2008年モデルでは「RTS」、「RTL」のアルミホイールが「machined styling」デザインに変更。
「RT」、「RTX」、「RTS」のファブリックインテリアがデュアルトーンからモノトーンに変更された。
2009年モデルはフェイスリフトが行われた。エクステリアではフロントグリルの形状が変更され、前後バンパーデザインも変更し全長がわずかに伸びた。リアターンシグナルが橙色から赤色(赤色のリアターンシグナルは日本では使用できない)になっている。ボディーカラーは新色が追加された。
エンジンはJ35Z5型となり全域でトルクが向上し、最大出力は3hpアップとなった。主なエンジンの改良点はカムプロファイル変更や大径化インテークバルブ、マグネシウム製可変インテークマニホールドなどで、6度毎のクランクパルスセンサー、エアフローセンサーなどで耐ノック性能が向上し、エンジンブロックの冷却経路見直しなどもされた。セルモーターが強化され、より素早い始動が可能となった。
エンジンのトルクアップに関連し、トランスミッションはローギアード化され加速時や牽引時、重積載時の性能を向上させた。
牽引装置が全車標準となり「RTX」グレードは廃止された。
インテリアではステアリングデザインが変わり、計器類、スイッチ類のデザインも一部変更された。
安全装備ではアクティブヘッドレスト、中間点灯機能が追加された。
2012年モデルではフロントグリルデザインが変更され、空力性能の向上やエンジンのフリクション低減により高速燃費が1mpgアップした。新たに「RT」の上に「Sport」グレードが加わった。専用のブラックハニカムフロントグリルとなり、内装では革巻きステアリングホイールなどが装備される。2013年モデルでは全グレードにリアビューカメラが標準装備となった。
2014年モデルでは最上位グレード「Special Edition」が追加された。黒をベースにした専用ホイールやフロングリル、ヘッドライトデザインとなり、リアにも専用バッジがつく。
製造はHCMのカナダオンタリオ州アリストン工場で行われていたが、2009年にオデッセイやパイロット、MDXを製造するアメリカのアラバマ工場に生産を移管した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ホンダ・リッジライン」の詳細全文を読む




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