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ボウイ海山 : ミニ英和和英辞書
ボウイ海山[ぼういうみやま]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

海山 : [かいざん, うみやま]
 (adv,n) sea and mountains
: [やま]
 【名詞】 1. (1) mountain 2. (2) pile 3. heap 4. (3) climax 5. critical point 

ボウイ海山 : ウィキペディア日本語版
ボウイ海山[ぼういうみやま]

ボウイ海山 () は北東太平洋にある大規模な海底火山であり、カナダブリティッシュ・コロンビア州の沖合にあるハイダ・グワイの西方180キロメートルに位置する。この海山の名称は、アメリカ合衆国沿岸測地測量局(現国立測地測量局)の技師ウィリアム・ボウイに由来する。
この海底火山の山頂は平坦で(ギヨーに分類される)、海底から約3,000メートルはそびえ立ち、海面下24メートルに達している〔。北はアリューシャン海溝から南はハイダ・グワイ(旧クィーン・シャーロット諸島)へ至る、プラット=ウェルカー海山列、あるいはコーディアック・ボウイ海山列と呼ばれる、長大な海底火山からなる海底山脈の南端に位置する。
ボウイ海山は、太平洋の底で北西に移動する地球の表面を構成する大きなセグメントである太平洋プレートの上に乗っており、その山麓の北と東側は近隣の火山に囲まれている。北側に位置するのはホジキンズ海山で、東側はグレアム海山である。
== 地質 ==

=== 構造 ===

海山とは、海底からそびえ立つ火山である。火山を取り囲む無尽蔵の水の存在により、陸上の火山とは異なる振る舞いを見せる。ボウイ海山の噴火によりあふれ出た溶岩は玄武岩となる。通常は灰色から黒色あるいは暗褐色の火成岩で、ケイ酸含率が低い(この溶岩は苦鉄質である)。玄武岩質溶岩が冷たい海水に触れると急速に冷やされて枕状溶岩になり、それを割り開いて高温の溶岩があふれ出てさらなる枕状溶岩の形成を繰り返す。枕状溶岩の表面は急速冷却によりきめ細かいガラス質の外殻をもち、放射状に結合している。
少なくとも3,000メートルの高さを有し、海面下24メートルに達するボウイ海山は、ブリティッシュ・コロンビア州の沿岸部だけにおよばずカナダの水域全体で最も浅い海底火山であり、北東太平洋に範囲を広げてもトップクラスである〔〔。ほとんどの海山は、水深が数百から数千メートルの深海で見つかっているのだ。逆に、ボウイ海山が陸上にあったとすれば、ブリティッシュ・コロンビア州南西部のホイッスラー山よりおよそ600メートルは上回るが、カナディアン・ロッキーの最高峰であるロブソン山には800メートル及ばない。
ボウイ海山の山体は全長が約55キロメートルで、幅はほぼ24キロメートルである〔。その平坦な山頂部は弱く結合したテフラで覆われ、二つのテラスからなる〔〔。低い側のテラスが水深約230メートルで、高い側が約80メートル、そして切り立った側面の第二のサミットが海面下25メートルを超えてそびえている。物理の見地からして、海底火山の有効サイズは、その山塊が単独で示唆するよりも、おそらくは非常に大きい。ワシントン州沖合のコッブ海山を含む太平洋側北西部に沿って並ぶ他の海底火山群では、海山の山頂から30キロメートル以内の範囲でプランクトンと呼ばれる小さな浮遊有機体が様々に入り交じり大量発生する様相を見ることができ、同等の規模を有するボウイ海山でも、周辺海域に同様の影響を与えていると考えられる〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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