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ボコノン教 : ウィキペディア日本語版
ボコノン教[ぼこのんきょう]

ボコノン教(ボコノンきょう、Bokononism)は、カート・ヴォネガットの小説『猫のゆりかご』に登場する架空の宗教
カリブ海の架空の島サン・ロレンゾに漂着したライオネル・ボイド・ジョンスン(Lionel Boyd Johnson)が教祖ボコノン(Bokonon)として始めた宗教で、サン・ロレンゾで広く信仰されている。サン・ロレンゾの独裁者"パパ"・モンザーノはこの宗教を禁じており、反した者は鉤吊りの刑に処せられる。
ボコノン教の最もよく知られている教義は「フォーマ(無害な非真実)を生きるよるべとしなさい。」というもの。ボコノン教の教義は『ボコノンの書』という教典に記されており、これをわかりやすく伝えるために、ボコノンが作ったカリプソと呼ばれる歌が歌われている。
ボコノン教で、2人の人間が互いの裸足の足の裏(Sole)をぴったりと押しつけ合う儀式を「ボコマル」(boko-maru)と呼ぶ。ボコノン教徒は、互いの足の裏を密着させることによって、心(Soul)を通わせることができると信じている。
==用語==
ボコノン教の教義では、独特な用語が多様されている。
* ''karass'' - 神の意思を実現すべく、(しばしば無意識のうちに)互いに協力し合っている特定の人々の集団。
* ''duprass'' - 2名でのみ構成されるkarassのこと。 duprassは夫婦であることが多い。duprassは侵食されることはなく、たとえduprassの間に子供が誕生した場合でも、それは例外ではない。
* ''granfalloon'' - 同じ出身者同士や、同じ出身校同士といった、一見karassのようで違う、みせかけのkarassのこと。
* ''wampeter'' - karassの目的のこと。1つのkarassには、2つの wampeterが存在する。1つはkarassから遠ざかるもので、もう一方はkarassに近づいていくものである。
* ''foma'' - 「無害な非真実」。 ただしく扱われれば有益な、嘘や偽りのこと。
* ''wrang-wrang'' - ボコノン教徒をkarassの本来の目的から逸脱させないように、働きかける人間のこと。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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