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ボックステンゴール(''Box Tengor'' )は元々ゲルツのボックスカメラで、ゲルツがツァイス・イコンになって以降はツァイス・イコンの製品となった。 ボックスカメラと言うと何とか写るだけの安物、というイメージがある中で、精密なプレス部品を使った全金属製ボディーを採用し、本格的圧板により良好なフィルム平面性を実現し、ファインダーも明るく、人気が高かった。レンズもあまりのシャープさに「フロンターは非球面レンズなのではなかろうか」という伝説が生じた程に優秀なカメラであった。 == 年代による分類 == *原型 - ゲルツによる製造。把手は金属製ハンドルで、光軸に対して横向きにつく。シャッターは往復動作式で押上動作ではブレやすいので要注意である。シャッタースピードのIは1/25秒。後ろ蓋留め金がボディー上下にある。ファインダーは縦横位置用が隣り合わせにまとめられてついている。絞りはF11、F16、F22の3段切り替え。巻き上げはキーによる。116フィルム、120フィルムを使用する製品がある。 *1927年型 - メーカー名がツァイス・イコンとなり、把手が革製に変更され、三脚取付穴が設置された。後ろ蓋留め金がボディー左に移された。 *1929年型 - シャッターが一方向動作型となった。129フィルムを使用する製品が追加された。縦横のファインダーが左右に振り分けられた。シャッタースピードのI、T切り替えレバーがボディー左側に移された。絞りレバー後方にアタッチメントレンズが2枚内蔵され、無限遠-6m、2-6m、1-2mの3ゾーンとなった。 *1932年型 - ファインダーが明るくなった。シャッターロック機構がついた。レンズ廻りに亀甲形の飾り板がついた。ピントが無限遠-3m、1-3mの2ゾーンとなった。絞りはF11とF22の2段切り替えとなった。この改良に伴い129フィルムを使用する製品は製造中止され、代わりに120フィルム使用の6×4.5cm判モデルが追加された。 *1938年型 - 巻き上げが大きなノブになり、後ろ蓋ロック金具も丸形となった。シャッターレバーがボディー側面上部に移された。二重撮影防止機構が採用された。フィルムが高感度化していることに対応し赤窓にシャッターが搭載されている。120フィルム使用の6×9cm判のみとなった。 *1950年型 - フラッシュシンクロ接点装備、レンズがコーティングされ、またF9と明るくなった。シャッタースピードのIは1/50秒。絞りはF9、F11、F16の3段切り替え。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ボックステンゴール」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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